氷菓 第22話〈最終回〉『遠まわりする雛』感想

氷菓 第22話 「遠まわりする雛」01

地元の祭事である『生き雛まつり』で『生き雛』となる事がきまったえるは急遽欠員が出てしまった役に折木を推薦。
かくして、折木はえるの後を傘を差して歩く事になる。

氷菓 第22話 「遠まわりする雛」02

祭りの当日。
指定されたとおりに神社へとつき、時間まで待機する折木。
だが、行列が通るはずの長久橋が中止した筈の工事により渡れないという謎の事件が起きる。

氷菓 第22話 「遠まわりする雛」03

この地域は南北のいさかいの歴史から、行列が無断で橋を渡る行為すら揉め事に発展する。
事態を聞きつけたえるが千反田コネクションで問題を解決し、事態をを収拾。
行列は無事に行われる事になる

氷菓 第22話 「遠まわりする雛」05

十二単に袖を通し、紅をさしたえるに見惚れる折木。
役割上、どうしても正面からえるを視姦見つめる事が出来ない事に『安心のうなじフェチ』の折木も残念さを隠せない様子であった。

氷菓 第22話 「遠まわりする雛」06

前回の上条さんバリのスーパー説教タイムによりなんとかよりを戻した和解をした里志と摩耶花。
あれから毎日ヤリまくりでお盛んですね・・・とは行かず、今はまだ曖昧な関係を続けている様子。
まぁ、里志が結論を出せばあっという間に爛れた日常が・・・ンガクック。

氷菓 第22話 「遠まわりする雛」07

祭りが無事終わり、酒も飲めず話の輪にも加わらないコミュ障省エネ主義の折木はひとり縁側で涼んでいた。
そんな折木に長久橋での出来事の謎が気になったえるがいつもの様に尋ねる。

長久橋の事件は狂い咲きの桜の下を通るように画策した『茶髪の小成』によって引き起こされた物であると推測された。
今回はえるの機転と行動力に救われたが、地域の人々の面子や混乱を省みないその行いは決して褒められたものではない。
だが、折木にとっては桜とえるの組み合わせという良い物が見れたという複雑な感情なのだった。

氷菓 第22話 「遠まわりする雛」08
氷菓 第22話 「遠まわりする雛」09


帰り道、地域に貢献しようという夢を持つえるは自分の進路について滔滔と静かに語りだす。
その考えは、千反田というう家柄にとらわれるのではなく、個人として純粋に好きなこの場所を守りたいのだと雄弁に語っていた。

ここで折木も一緒に協力するとでも言えばハッピーエンド・・・、と思いきやそれは折木の妄想でした。
本当の折木はそういう台詞を言い出す踏ん切りがつかず、つい誤魔化してしまう。

氷菓 第22話 「遠まわりする雛」10

結局、何も変わらずいつも通りの二人。
だが、季節と同じく着実に春の足音は近づいているのだった


最初から最後まで日常に潜む出来事を交え、千反田さんとのキャッキャウフフ若者の成長や葛藤が丁寧な演出で描かれた作品だった。

恋愛部分に関しては里志と摩耶花の関係なども曖昧な状態でヤキモキは残るものの、折木と千反田さんはこんなラストが丁度いい感じだった。
分割しての話は気になってどうしても早く進んで欲しいと思った部分もあるが、基本的には丁度良いテンポ。
作画のほうも細かい部分の問題はあるかもしれないが、全体としてはかなり高いクオリティーが保たれていた。

原作がまだ貯まっておらず、すぐに二期という事は難しいとは思うが是非とも折木と千反田さんの結末まで映像化をして欲しいものだ。


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氷菓 第21話『手作りチョコレート事件』感想

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」01

1年前、摩耶花からのチョコを手作りではないからという理由で受け取らなかった里志。

そのせいもあり、今年はカカオ豆からチョコを作ろうとまで意気込む摩耶花だがさすがに一般人ではそこまでは不可能。
やむなく、可能な限りの自作の努力をし、それで納得しないようなら拉致監禁してでもチョコを食べさせようと目論む。

・・・というか、本当に穿って言えばカカオの木を育てる所からが『手作りチョコ』作りの始まりだ。>えー

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」02

「この事、福ちゃんには・・・」
「内緒ですね」
「存在・・・忘れられてないか?」

その摩耶花の行動に意気投合したえるはすすんで協力するのだが、その場に居合わせた奉太郎も摩耶花の計画をばらさぬよう口封じ口止めをされるのだった。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」03

「里志はこんな戦い方だったか?」
「いや、明らかに違う」


下校途中、偶然にであった里志とゲームセンターでゲームに興じる折木は、中学の頃に比べ勝つ事に拘らなくなった里志の変化に気付く。

勝ち負けに固執しない姿勢はある意味で精神的に成長したようにも見える。
だが、現在の里志はむしろ勝負する事すら無意味に捉え、あきらめている節がある。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」04

そして迎えたバレンタインデー当日。

折木はチョコを貰えそうにない弟の為にと贈られた折木姉からの哀の溢れるチョコを大切に銀河へキックオフ!!。>えー

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」06

登校途中、唯一チョコを恵んでくれそうな天使のチタンダエルさんが登場。
だが、どうもフラグが立ちすぎているせいか逆に恥ずかしがってチョコレートをくれませんでした。

いやぁ、いやよいやよも好きのうち。
フラグがたっていてもチョコをくれないとは、斬新な展開だ

折木、不憫よのぅ

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」07

そして、勝負の放課後。
里志へのチョコを古典部の部室に置き、自身の漫研での用事に赴く摩耶花。

折木は図書室で時間をつぶし、える一人だけが部室で里志を待っていた。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」08

「チョコが、摩耶花さんのチョコが・・・盗まれたんです」

里志が遅い事を心配し、えるが席を外している僅かな間に部室にあった筈のチョコが盗まれたという事件が起こる。

摩耶花の思いを親身になって応援していたえるは事の重大さに責任を感じ、何とか見つけ出したいと折木を頼ってくる。
だが、一緒に来た里志の表情はどことなく陰があり、何か後ろめたさを感じている様子・・・。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」10

「透明のビニールのラッピングで、大きさはこれくらいのハート型です」
「でかいな」
「福部さんを探しに行くまではここにあったんです」

自分の失態であると気に病むえる。

部室などできる限りの場所を探したものの見つからず、誰かが持ち去ったとしか考えられない。
だが、古典部のある四階への通路は一箇所しかなく、ずっと作業をしていた工作員(工作部)の目撃証言からは古典部の三人以外は通っていないという。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」11

「でも、何の為にこんな事を?」
「問題はそれだな・・・」

通路を誰も通っていない以上、犯人が今も四階に居るという事になる。
そこで四階にあるけいおん!軽音楽部などの部活動のうち、唯一残って活動している天文学部を尋ねるのだが、誰もチョコらしき物も、不審な行動をとる人物も見ていないという。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」12

「沢木口さん、怒ってましたね」

犯人扱いをされた天文部の沢木口は気分を悪くしてしまい、折木達は陳謝するも怒りはすぐには治まらない様子であった。

唯一、犯人の可能性がある天文部だが、動機も分からず確かな証拠もない。
これ以上の追求は不可能となり、捜査は完全に行き詰まってしまう。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」13
「なら、可能性は一つだ」

このまま迷宮入りをしてしまうかに思われた事件だが、折木はある可能性を示そうとする。
だが、その矢先に当事者である摩耶花が現われ・・・。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」14
氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」15

「で、どうだった?私のチョコ」
「いきなり来るか」
「ごめんなさい摩耶花さん。私が戸締りをせずに教室を出た間にチョコが盗まれてしまいました」
「ごめんなさい」


事の顛末を知り、少なからずショックを受けるもえるに責任を感じないよう気遣い悲しみをひた隠す摩耶花。
だが、やはりチョコがキチンと受け取ってもらえなかった失意を整理しきれず、そのまま帰宅するのだった。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」16
氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」18
「どうする気だ?」
「多小強引な方法を使ってでもチョコを探します」
「そうしないと、明日から摩耶花さんに会わせる顔がありません」


自らの失態で悲しむ摩耶花の姿を見て居たたまれなくなったえるは、いつになく強引な手段を使おうとするがそれを折木によって制止される。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」19
氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」20

「伊原のチョコは今日中に俺が里志に渡す。ここは俺に預けて、お前は安心して帰ってくれ」

犯人や、トリックについては目星がついているものの冷静さを欠いたえるが居る事で事件を解決する事ができないと諭され、すべてを俺気に任せて先に帰った摩耶花の後を追うえる。

折木の台詞に死亡フラグ臭が・・・

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」21

「伊原のチョコをお前に渡す。これで千反田との約束は果たした」
「伊原のチョコを盗んだのは里志だ」

「見事だ、奉太郎」

事件を解決せぬまま帰宅の途についた折木は不意に里志の巾着袋を一旦とりあげ、再度里志に手渡す。

折木がえるに事件を解決すると言ったものの何もせずに帰ろうとした理由。
それはつまり、既に犯人は分かっておりチョコの場所も分かっていた。
だがそれをえるの前で言い出すわけにもいかず、それをいつ切り出すかのタイミングを計っていたからだった。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」22

「そいつを砕くとき迷わなかったのか」

摩耶花のチョコを盗んだ犯人である里志は、えるの居ない僅かな間に大きなチョコを人目につかぬように持ち出す必要があり、その為にチョコを砕いて巾着袋に入れていたのだ。

ずっと摩耶花と一緒に過ごし、彼女の気持ちも一番よく知っている筈の里志がその気持ちを踏みにじる様な行動をした。

その時にも里志は躊躇をしなかったのだろうか?
そして、躊躇ったにせよ何故そこまでして里志はチョコを盗まねばならなかったのか?

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」25

「説明ぐらいはしてもらえるんだろうな」
「もし、冗談だったなんて言ったら・・・」

「言ったら?」
「殴るしかないだろうな」

『引っぱっていいすか』
『いっそ殺して』
(げんしけん第6巻より)

これまで折木も疑問に思い、理解できなかった犯行動機。

折木が感じていた勝つ事こだわる事をやめてしまった里志の変化。

最初から物事を極める意志も願いも持たない、それはある意味気負う事無く物事を純粋に楽しめるという事でもある。
里志がこれまで学園生活を楽しそうに送っているように見えていたのはそういう事もあったのだろう。

だが、それはつまり何も好きにはなれないという事だ。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」23

「僕は摩耶花に、こだわってもいいのかな?」

ずっと里志を一途に思う摩耶花に対し、彼女を好きでいながらその気持ちを受け入れてしまったが故に今の気楽な日常を捨て去りたくはないという迷いを抱えていた。

その一方的な迷いに答えが出ていないからこそ、まだチョコを貰うわけにはいかなかったのだ。

これが二人の間だけで済めばよかったのだが、そのせいで傷つく必要のないえるが傷ついてしまった。
それは里志の誤算だった。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」24

「ごめん、ちーちゃん」
「私、チョコ盗んだの誰だか分かってるの」


やはり、摩耶花もチョコを誰が盗んだのか薄々検討がついていた。
その事を摩耶花の口から説明され、チョコが盗まれたのではないと知ったえるは元気を取り戻す。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」26

「ほんと、むかつく」
「でも、そんな福ちゃんをまだ好きな自分が一番むかつくー」
「よし、ちーちゃん今からケーキを食べに行こう」

「はい」

答えを出さないばかりか、せっかく作ったチョコを台無しにされてもなお里志を諦めきれない摩耶花。
その憤懣を何かにぶつけるかのように、えるを誘いケーキを食べに向かうのだった。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」27

「それで、答えられる目処はたっているのか?」
「もう少しで答えが出そうなんだ」
「そうか・・・」

里志のこれまでにもあった才能へ憧憬と渇望の描写。
本当は何かこだわれるもの、勝てる物を見つけたいと葛藤してきたはず。

それに気付かなかった折木には里志を一方的に攻めることは出来ない。

里志はいづれ結論を出し、解決する時が来る。
折木はそれまで見守る事にするのだった。

氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」29
氷菓 第21話 「手作りチョコレート事件」30

「苦い」

伝説の樹の下で告白をすればエンディングというように単純にはいかない青春のほろ苦さを感じる折木。
というか、一番苦い思いをしたのは千反田さんからチョコを貰えなかった折木の方だ・・・。>えー

これまで見せていた里志の苦悩が表面化した回・・・

真剣に答えを出そうとするが故に悩む里志は多小許せる部分もあるが、やはり今回の事はやりすぎに感じる。
摩耶花も薄々は気付いていたが、やはり正直に答えが出ていないことを摩耶花に打ち明ければ良かったと思う。

難儀な性格にも程がある

おそらく、これは二人が上手くいったとしても後々まで残る苦い記憶になった事だろう。

でも、そんな事よりも里志はどうやってあそこまで摩耶花フラグを立てたのか気になった。>えー

何をしたんだ里志?
普通なら腐れ縁の折木フラグがたってしかるべきポジションの摩耶花が、今では丁度いい塩梅で見下してくれるドSキャラになってしまう程の出来事って一体?・・・。>えー

そして、やはり進展らしい進展のなかった折木と千反田さん。
二人とも互いに意識して好きあっている素振りはあるのだが、奥手同士で今一歩踏み出せない。

こういうイベントがある意味でよいきっかけだと思ったのだが・・・千反田家め変な気遣いしやがって

どちらの二人にとっても、あまり良い思い出にはならなかったバレンタイン。
次回、里志と摩耶花の距離はどうなっているのだろうか?

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米澤 穂信

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氷菓 第20話『あきましておめでとう』感想

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 01

「なんでこんな事に・・・?」
「そうですね、多分おみくじが悪かったんじゃないでしょうか?」
「あぁ」

冒頭、暗がりの中で寒さに震える奉太郎とえる。
二人は一体どのような事態に陥ってしまったのか?

その原因はおみくじにあるらしいのだが・・・。
そこから始まる過去回想により、なぜ奉太郎やえるが冒頭のような事態に陥ったのか順を追って説明されてゆく。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 02

「あの、元日に何か予定はありますか?」
「いや、特に」
「そうですか。では、初詣に行きませんか?」

『あっ、夜神くん こんにちは』(デスノート第4巻より)

前回から季節は一足飛び、年末。
いつものようにゆったりと休日を謳歌する奉太郎はこたつで丸くなっていた。

そんな奉太郎の下にえるから電話があり、一緒に初詣に出かけないかと誘われる。

摩耶花が巫女のバイトをしている事と、えるの着物姿。
いかない理由が見当たらなかった折木はもちろんその誘いを受ける。

というか、『える』からの電話に出る奉太郎が『L』だ
奉太郎もついに、ものぐさ名探偵の領域に達したという事か>えー。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 03
氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 04

「見せびらかしに来ました」

神社で待ち合わせをする奉太郎とえる。

トレンチコートで洒落込んだ奉太郎の前に現われたえるの姿は、小紋の上に羽織を着付けた普段の制服とは違う淑やかで華麗な姿。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 05

これに折木は見入ってしまいチラチラと目線を送るのだが、・・・相変わらず安定した『うなじ』好きという変わらないマニアックぶりに視聴者もドン引きだ。>えー

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 06

「エネルギー消費の穏やかな一年を送れますように」

本殿に参拝する折木だが、その願いはいつも通り省エネ主義を貫く1年を送りたいという物であった。
新年早々、欲のあるような、そうでもないような願いだ。

せっかく隣にえるが居るのだから、「姫はじめがしたいなぁ」などもっと色気づいた台詞を言えばさらにフラグがたつというのに。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 07

「あけまして、おめでとうございます」
「今年も、どうぞよろしくお願いいたします」

「あけまして、おめでとうございます」

千反田家は地元の名家として長年の間、荒楠神社の十文字家とは表面上親しい付き合いがあるらしく堅苦しい挨拶を交わすのだった

アレクス神社って、・・・武者ガ〇ダムか中二っぽいなぁ。
本当に由緒あるんだろうか?期間限定の町おこしの間違いじゃ・・・。>えー

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 08

「摩耶花さん」
「あっ、ちーちゃん」
「その髪、素敵ですね」

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 09

「つけてもらったんだ・・・。見るなっ」

同じく、荒楠神社で巫女のバイトをしていた摩耶花のもとを激励に見舞う二人。
いつもは短い髪の摩耶花だが、今日はウィッグをつけ長髪の装いとなっていた。

うん、摩耶花の巫女服姿もなかなか色っぽい。
というか、折木への態度はツンデレっぽいけのだが・・・本当に純粋に嫌がっているのかなぁ。
もしかして、里志はかませ犬で・・・という可能性がないのが残念。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 10
氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 11

「どうしました、折木さん?」
「いや、何でもない」
「今年はいいことがありそうだ・・・」


おみくじを引いた二人だが、神に愛された生まれながらの勝ち組のえるは当然の様に大吉だったが折木のほうは・・・まさかの凶。

三週にわたってえるとイチャイチャする折木を見ていて、リア充爆発しろという視聴者の念が伝ったかのようだ。

引いた本人も、目が死んでるよ。
男のレイプ目なんて、誰得だよまったく。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 12

「私、凶のおみくじって初めて見ました」
「俺の凶がそんなに嬉しいか」

摩耶花のアルバイトが終わるまで仲睦まじく時間をつぶす二人。
だが、そこで二人は慌ただしく働く十文字かほに気付く。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 13

「では、何か他に出来ることはありますか?」
「じゃあ、蔵から酒粕をもってきて。入ってすぐの左手に分かるように置いてあるから」
「悪いわね」

「いえ」
「俺も行くよ」
「蔵か、確か稲荷の傍にあったやつだな」


どうやらトラブルがあったらしく、そのせいでかほは慌ただしくしている様子。
そこで、二人もも手伝いを買って出たのは良かったが・・・。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 14
氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 15
氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 16

「折木さん、ここ納屋・・・ですよね」
「そうだな、納屋というか小屋というか・・・ここでいいんだろ?」
「いえ、蔵です。かほさんは蔵だと言っていました」

NOと言える大和撫子、千反田える

勇んで酒粕をとりに蔵へ行くはずだった折木だったが、間違えて納屋へ来てしまう。
蔵といえば、普通はもっと大きな土蔵だと思うのだが・・・。

庶民派な折木に優しく間違いを諭す控えめな千反田さんはまさに大和撫子の鏡。ビューティホー。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 17

「まさか」
「どうしました?」
「閉じ込められた」

何者かによって、手違いで納屋に閉じ込められてしまう二人。
これによって冒頭の密室で震えていた二人の状況に繋がる。

そうかぁ、おみくじが悪かったのかぁ・・・。
いや、折木が悪い。>えー

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 18

「今、大声を出して人を呼んだらどうなるでしょう?」

単に閉じ込められただけであれば、周囲に人が居る状況であるから助けを呼べば済む。
だが、えるは誰かに助けを求める事を望まなかった。

その理由は・・・。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 19
氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 20

「あの氏子さん達は私を知っています」
「もし、あの氏子さん達に助けられたら・・・きっと誤解されてしまいます」


誰かに助けてもらったら、きっと『いやぁ、姫始めですか?年始からお盛んですね。ウッヘッヘッ』と誤解をされてしまうから・・・だそうです。

良家の令嬢が年明け早々、納屋でくんずほぐれつ・・・。
そういう噂がたつだけでも大問題なのでしょう。

ということは、折木と噂がたつ事はOKと見た。>えー
そして、ひどくおびえた様子の千反田さんもいいね!。>えー

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 22

「伊原はさっき、金目の物が落ちてると氏子が届けてくれるって言ってたよな」
「その伊原はバイトで落し物担当だ」

「はぁ」
「ここから俺たちの持ち物だとはっきり分かる物を落して、氏子に伊原の所まで届けてもらうんだ」

壁を壊すなど力技で脱出しようかとも考えたが、器物損壊にあたるので自重。
代わりに物を落して、摩耶花に状況を伝えようと考え、ハンカチや財布といった小物を次々と落してゆくのだが・・・役立たずな摩耶花は一向に気付かない。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 23
氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 24

「助け、来ませんね」
「ああ」
「くしゅっ」
「大丈夫か?」

羽織を着て来なかったせいか寒さに震え、今にも風邪を引きそうなえる。
自身も上着を忘れ寒い思いをしていた折木は、えるの為にも何とかして早急に自体を解決しようと考える。

そこで、何やら明暗を閃く折木・・・。

というか、寒いなら互いの体で温めあえ
雪山での常識だろうが。>えー

あっ。
でも、そうすると本末転倒か・・・

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 25

「千反田、巾着を貸してくれ」
「何をするんですか?」

巾着と紐を使った確実な方法を思いついた折木。
だが、納屋の中には丁度いい紐がない。

えるの着物の帯紐を使おうかとも考えるが、そうすると本末転倒のような事態になりかねない。

そこで、折木は機転を利かせ小屋の傍に立つのぼりを縛る紐をくすねるのだった。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 26

「なんで?」
「これ、間違いなくちーちゃんの巾着だよ。さっき、見たもん」


はたして、折木が細工を施した巾着が摩耶花の元へと届く。
これにはさしもの摩耶花も異変を感じ、里志に相談する。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 27

「これ・・・」
「どうしたの福ちゃん」
「摩耶花、納屋ってどこ?」
「あっちだけど。お稲荷様の近く」

巾着の細工を目にして、一瞬にして折木達が置かれている状況を理解する里志。
折木たちを助けるため、一目散に納屋に向かい駆け出してゆく。

実は、折木が巾着に施した細工は戦国時代のエピソードをもとにしており、それで里志もすぐに意味を理解したのだった。

氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 28
氷菓 第20話 「あきましておめでとう」 29

「やっ、あきましておめでとう」

里志により無事助け出される二人。
だが、助かったはずが里志の寒いギャグによりさらに身を凍えさせるのだった・・・。

新年早々美少女と密室殺人監禁。
羨ましいような遠慮したいような事件だった・・・。

本当に、ここ数週間のボーナスステージで徐々に親密さを増している二人。
だが、未だに恋と呼ぶには淡く幼すぎる。

次回のバレンタインが現状を変える大きな転機となるのだろうか・・・?
それとも、別の二人にとっての・・・?

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氷菓 第19話『心あたりのある者は』感想

注意、今回は推理しているように見せかけて下校まで延々イチャイチャする回です。>えー

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」01

「そういえば、関谷純・・・おじさんの葬式はどうなった?」
「滞りなく済みました」
「そうか」

折木とえるは里志たちが来ない中、古典部の部室で静かに読書をしていた二人。

そんな静寂を破った折木の一言、えるの叔父であり彼女がこの古典部に入った理由。
関谷純と氷菓の出来事。

それは折木により無事に解決し、だからこそこうやって惰性で古典部に在籍してのんびりと活動をしているのたが、折木はその後の事が気になっていたのだ。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」02

「折木さん、もし良かったら叔父にお線香をあげてくれませんか?」
「俺がか?」
「はい、近々叔父のお墓参りに行こうと思っているんです」
「それで、良かったら・・・御一緒に」

「・・・分かった、行こう」

一緒に行こうという誘いはデートじゃなくて墓参り・・・、実にえるらしい。>えー

いや、そうか。
えるという名家の令嬢とデートするには墓参りという不純異性交遊に入らない大義名分が必要なんだ、きっと。

えるから叔父さんの墓参りに一緒に行こうと誘われる折木。
会った事もない人間の、まして墓参りに行くなど普段の折木ならする筈もない。

だが、奇妙な因縁で彼の辛い過去を知ってしまった折木はその申し出を無碍に断るような事はせず承諾する。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」16

「手がかりをもとにして、推論を導き出せるというのはそれだけで一つの才能だと思いませんか?」
「俺が推論の達人だと?」
「違いますか?」
「違う。なんで推論を導き出せたのか、俺自身も分かっていない」

氷菓の件もあり、折木の推理能力を高く評価するえるだが、折木自身はそれを快く思っていない。
なぜなら、そう思われているからこそこれまでも余計な事件に巻き込まれてしまったからだ。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」03

「それなら千反田、ひとつ状況を出して見ろ。どんな事にでも理屈をくっつけられると証明してやる」
「面白そうですね」
「丁度いい機会だ、俺が頼りにならないと分からせてやろう」
「それでは何にしましょうか?」

だからこそ、自分が推理できたのはただ運がよかったからだと主張する折木は自らが無能である事を頑張って証明しようとえるにゲームを持ちかける。

省エネを守るがために頑張る折木、この時点で既に頭がいいように見えてバカのような・・・
いや、きっとこれが上手くいけばずっと省エネになる筈だから無駄じゃない。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」04

「今の放送にしましょう」
「今の放送がどういう意味で行われたのか?推論を立ててください」

「いいだろう、受けてたつ」

えるがどのようなテーマを出すか考えている最中、偶然にも流れる不可解な校内放送。
そこで、えるはこの校内放送がどのような意味を持つのかを推理するよう折木に提起する。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」05
氷菓 第19話 「心あたりのある者は」06

「なんだか本格的ですね」
「あっ」
「きゃっ」
「・・・座ったらどうだ?」
「はい」

適当に間違った推理をしていればいいはずなのに、まじめに推理を繰り広げ始める折木とそれに聞き入るえる。
熱中するあまり、二人の距離は縮まり密着してしまいそうになり、慌てて離れるのだった。

どうして、そこで千反田さんを押し倒さないで真剣に謎を解こうとしているんだバカヤロー。
そんなに頑張ったら何にでもそれらしい理屈はつくという事は証明できても、折木が頼りにならないという証明にはならないじゃないか。

そんな事を頑張らずに、千反田さんと一緒に別の事に励みなさい

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」07
氷菓 第19話 「心あたりのある者は」08

「折木さん、途中の説明を省かないでください」
「省く、甘美な響きだ」
「お~れ~きさん」

放送の文言と放送された状況から徐々に、この放送が緊急で重要性の高い放送であると閃く折木。
だが、その閃きはえるに上手く伝わらず、理解できるように説明を求められるのだった。

いやぁ、あの深窓の令嬢である千反田さんがこれ程感情を表に出すようになるとは仲良くなったものだ・・・。>しみじみ・・・

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」09

「折木さん、なんだかキナ臭い感じがしませんか?」
「そうだな」
「ところで、キナ臭いのキナって何でしょうね?」
「知らん」
「む~」

緊迫感溢れる台詞、とみせかけて天然ボケするえると、冷静にそれをいなす折木。

なんというか、見ていて・・・「おまえらさっさと結婚しろよ」、と感じたのは私だけではないはずだ。
くそぅ、推理してるように見せかけて実はイチャついてるだけだよコイツら。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」10

「Xは・・・犯罪に関わっている」
「・・・っ」

どうやら、例の放送は校内のある人物が巧文堂で何か不法行為を働き、その生徒を至急に呼び出そうとしたものであったのではないかという可能性が出て来るとほのぼのしていた二人に緊迫が走る。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」11

「はぁ、まったく」
「まったく?」
「Xは偽造1万円札を使って買い物をしたんだ」

『こんな身近にいるはずないじゃないですか』(絶望先生 第一集より)

与えられた情報と考えられる状況から推測されたのは、神高の生徒が小学生向けで小額の商品しかない巧文堂を偽札の換金に利用したという事件。

コンビニのタバコなど実際にもよくある事例だが、問題はその生徒がどのようにして偽札を所有する事になったのか?である。

気付かずに使用していた可能性もあるが、その生徒は良心の呵責を感じ謝罪文を送っていたのではないかという点から偽札に気付いていた。
だが、彼は偽札を警察に届け出ず、悪い事と知りながら偽札を使用した。

つまり、偽札だと言い出せない理由があった。
その理由とは、「人間関係」。

生徒は偽札を貰った相手の事を考え、事を大きくしたくないと考えたのだ。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」12

「警察が関係してきているのはXから出所を探れると予想しているからかもしれない」
「・・・推論は以上だ」


だが、結果として事件は公になり、こうして贖罪を望む生徒は校内放送で呼び出された。
以上が折木の導き出した結論であった。

これが真実であるかどうかは定かではないが、折れ気の当初の目的である理屈をつけるという目的は万事果たされた。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」13

「10月31日 駅前の巧文堂で 買い物をした心あたりのある者は 至急、職員室柴崎のところまで来なさい。」
「思えば、遠くへ来たものです」

「そうだな、ゲーム終了だ」

『約束どおり中原中也の詩を暗証してみせる夜空だった』(僕は友達が少ない第1巻187ページ)

ただの校内放送から妄想を膨らませてゆくゲームは終了。
いい暇つぶしになったと推理の完成度に満足げなえるは中原中也の詩の一説を引用するのだった。

なんというか、余韻に浸るえるがエロい表情だ。>えー

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」14

「折木さんは、何かを証明するためにこのゲームを始めた気がするのですが」
「そういえば、何だったかな?」
「何でしたっけ」
「折れ木さん、それが何だったか推理して見ませんか?」

「勘弁してくれ」

推論に熱中するあまり、最初に自分達が何故このような事を始めたのかを失念した二人。
結局、折木とえるが終始妄想を話しただけとなってしまい、一見すると無駄にも思える。

だが、二人にとってはただ本を読むよりもイチャイチャ出来て有意義だったのだろうか、満ちたりた表情を浮かべるのだった。

というか、この部活は本当に他に何もする事がないので、いい暇つぶしだったと思います。
文集を作って以降はまともな活動理由すらない状態だ。>えー

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」15

そして、ラストには折木の勝手な妄想のはずがまさかの正夢に・・・?

今回は、えるが問題を折木に提示し折木がそれに巻き込まれつつも真剣に推理してしまうという法則が見事に証明された回だった。

やはり、なんだかんだと言っても気になり始めると真剣に取り組む折木。
えるもそういう、根は真面目で人を思い遣る折木に惹かれているんだろう

次回もどうやらえるとのイチャイチャ回のようです。
ここらで、今度は折木がえるのどういう所に惹かれているのかもう少し描いて欲しいなと思う次第です。

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氷菓 第18話『連峰は晴れているか』感想

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」01

「そうなんですよ。うちのシイタケ、クラシックを聞かせていたらすっかり大きく成長したんです」

放課後、シイタケが大きくなる話題に花を咲かせるえると摩耶花たち。
健全な男子高校生にはありがたいやりとりですね。

きっと折木は今夜、クラシックの代わりにこの会話を録音したものを聞いて自分のシイタケを大きく・・・ゲフンゲフン

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」02

「ヘリ・・・か」
「そういえば、小木がヘリ好きだったよな」


神高の上空をオスプレイヘリコプターが飛ぶ音を聞き、折木はふと中学時代の英語教師である『小木正清』がヘリコプターを好きだと語っていた出来事を思いだす。


氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」03

「その小木さんという方がどうかしたんですか?」
「まぁ、ちょっとな」

同じ中学校の出身である里志や摩耶花に小木がヘリを好きだったという事を確認するが、二人とも小木がヘリを好きであったという記憶がなかった。

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」04

「三年前か、記憶が曖昧だ」
「しかし、言われて見ればその一回を除いて小木が同じ事をしたという覚えはない」


二人の人間から否定され、過去の不鮮明な記憶ゆえ勘違いや思い違いという可能性を疑い始める折木だったが、里志の小木にまつわる「落雷」エピソードを聞いた事である可能性を閃く。

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」05

「里志、古い新聞って図書館にあったよな」
「あるよ、少しならね」

自分の仮説が正しいものかどうか確認しようと思い立った折木は過去の新聞を調べようと考える。
図書室にある物では学校に関連するものしかなく、わざわざ図書館に行かねばならないのだが・・・。

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」06

「図書館に寄るがお前も来るか?」
「奉太郎がやる気になってるように見えるんだけど・・・」
「違う。なんとういうか、こう・・・気になるんだ」

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」07

「宇宙人にのっとられたかな?それとも千反田さんが乗り移ってるのかい?」
「やめんか」

過去の、それも二度と会わないような教師の事でわざわざ図書館まで出向こうとする普段とは違う折木の行動に里志は激しく動揺。

というか、えるさんはすぐ傍にいる上に御存命でらっしゃいます

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」08

「気になります」
「なんだ」
「折木さんの好奇心をくすぐる物がこの世に存在するなんて、それって一体何なのか?」
「私、気になります」

「・・・こいつも大概失礼だな」

折木を突き動かすものは何か?
いつも通り、好奇心を持ってしまったえる。

折木と一緒に図書館に行く事になる。

残る二人はラブラブな折木たちに気を利かせたのか着いてこない。

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」09

「先に行ってくれ」
「二人乗りでもいいですよ」

図書館へ向かう際、自転車で通学するえるから自転車の二人乗りを提案されるも折木は大人の事情により恥ずかしさからか断るのだった。

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」10

「すいませ、新聞記事を検索したいのですが」
「はい、何を調べますか?」

図書館着いた折木は古い新聞記事の内容を調べる。
その際にキーワードとして『遭難』を指定。

そう、おそらく折木が気になった内容はヘリが好きだといった小木の言葉がおそらく嘘であった事に気付き、ヘリが好きでないならあの日の出来事には本当はどういう意味があったのか?という事が気になったのだろう。

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」11

「今回は平清盛特集ですね、表紙が綺麗」

新聞を待つ間、雑誌を読みながら時間をつぶす折木たち。

平さんですかぁ、現在日本中で話題騒然の人気ドラマですからね。
そりゃあ、レモンを持った写真が表紙を飾ったりしてるんでしょう。

えるさんも褒める部分が表紙内容に触れないようにするとは、大人の対応に感服いたします。

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」12

「キャベツがいっぱいです、色が綺麗ですね」
「あっ、今度はトマトがいっぱいです。どれもおいしそうです」


色々な本に興味を持ち、ここが図書館だという事を忘れたように楽しそうに盛り上がるえる。

よし、えるさんは貸出カードを作りましょう。持っていても作りましょう。
そして、折木はここで貸出カードの作り方がわからないえるさんを助けろ。

どこかの憂鬱や消失なら、それでフラグが立つはずだ

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」13

「つまり、どういう事なんでしょう?」
「つまり、小木はヘリコプターなんか好きじゃなかったんだ」

ついに目当ての新聞記事を見つけた折木。

その日付と内容から、小木がヘリを好きだったからあんな行動をしたのではないと確信を持つ。
それと同時に、その行動に隠されていた本当の意味も知る事となる。

そう、登山家でもあった小木は遭難した人間の安否を気にし、救難に向かうヘリを見て安堵したのだ。

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」14

「新聞を何日か先の分まで目を通した」
「遭難した二人は、遺体で発見されていた。見つけたのは県警のヘリだった」


だが、その後の新聞記事に書かれていたのは小木が望んでいたものではなく、過酷な顛末であった。

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」15

「一つ、聞いてもいいですか?」
「どうぞ」
「どうして気になったんですか?」

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」16

「どうして今日だけは自分の疑問を調べたんですか?」
「すみません、私どうしても気になるんです」


いつもは他人事に巻き込まれる形で渋々行動を起こす折木。
だが、今日に限っては自分事を解決するために率先して行動していた。

えるはそんな普段とは違う行動の理由を折木に尋ねる。

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」18

「実際はああいう事があったのに、小木はヘリが好きだったなぁーなんて。気楽には言えない」
「それは無神経って事だ。そりゃ、さすがに気をつけるさ」


事件の事を知らず、あの日の出来事をただヘリが好きな教師であったと思い続けていたなら・・・。

何もなければ思い出さなかったようなとりとめもない記憶。
日常の中、有象無象の出来事に埋もれて消えてしまっていたであろう真実。

だが、思い出してしまった折木。

彼は小木がヘリが好きではないと真実に気付き始めた直後から、小木の事を間違ったまま記憶に残してはいけない、忘れ去ってはいけないという感情に捕らわれたのだ。

そして、だからこそ今回の行動に出た。

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」19

「折木さん。それって、とっても・・・」

氷菓 第18話 「連峰は晴れているか」20

「うまく言えません」

えるは二度と会う事もないかもしれない人間の想いや願いをキチンと理解しようと努める折木の実直な姿勢に何かを言わんとするが、うまく言葉に出来ずに終ってしまう。

その折木の行動に感動を覚えたのだろうか?
褒めようと、素直に評価しようとしたのだろうか?
それとも、それは好奇心などではないのだと・・・?


今回は折木の変化というか、根っこの部分にある実直さと人を思いやる優しさにスポットがあたっていた回。
えるさんも折木の隠れた一面を知って嬉しそうだった。

個人的には図書館でのやりとりがもう少し長くてキャッキャウフフとしていてもよかったと思うが、後半の展開を思うとあまりに朗らか過ぎると落差が激しいのであれくらいか。

この回と第1話を見比べるとあれ程ひねくれていた折木がまともに見えてしまうから時間という物は恐ろしい。

次回もえるさんと二人きりの密室で何やら起きそうな予感。
二人の距離はさらに近づくのか?

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氷菓 第17話『クドリャフカの順番』感想

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」01

「十文字の犯行声明だ」

校了原稿を用意し、十文字を待ち構えていた古典部。
だが、里志の電話に気を取られた間に、原稿が燃やされてしまい古典部は敗北してしまうのだった。

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」02

十文字事件は完結し、文化祭も終わりを迎えようとしていた。
そんな中、十文字事件をずっと気になっていながら我慢していたえるは名残惜しそうな表情を浮かべる。

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」03

「私の話を真に受けて、下手に画策するのだけはやめた方がいい」
「単刀直入な言い方しか出来ないのがお前の弱点で、他では得がたい武器でもある」
「その、分かるか?」

「ええ、私も思っていました」
「こういう事は私向きじゃありません」
「え~と、つまりですね・・・もうこりごりです」


えるは文集の売り上げを受け取りに向かった先で、校内放送を聞いた入須から忠告を受ける。

やはり、1日目に入須から伝授された方法は汚れた入須には出来ても、純粋向くなえるには不向きなのだ。
短慮な入須はその事に気付いておらず、えるの良さを奪ってしまう事を教えてしまったのだ。

その事を素直に謝罪する入須。
だが、入須に言われるまでもなく自身も無理を感じていたえるはその忠告を素直に受け入れるのだった。

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」04

「単刀直入に行きましょう。あなたが十文字ですね、田名辺先輩」
「ふ~ん、当てずっぽうかな?」

『神は言っている、ここで死ぬ運命ではないと・・・』

そして、時間は巻き戻され、古典部での犯行以前へと遡る

折木は店番を放棄して秘密裏に十文字事件の犯人を呼び出していた。

そこに現われた犯人の正体は、やはり想像通り総務委員会委員長の田名辺治朗。

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」05

「十文字事件とは、それ自体が暗号だったんじゃないですか?」
「くで始まる相手に、くで始まるものが既に失われているというメッセージを伝えるために」


氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」06

「言ってしまいますとね、俺はそれこそが『クドリャフカの順番』の筋立てだったと思ってるんですよ」

この事件でひとつだけ何も起きていないかのように思われた『く』に関わる事柄。
だが、折木はそれこそがこの事件の目的なのだと考え。
そして、この事件のもとになっている『クドリャフカの順番』のストーリーも、おそらく原作とは違いメッセージ性のある作品だったのだろうと推測していた。

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」07

「被害者はすべてこのページから選ばれている」

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」08

「このページにたまたま被害者が固まったというのは出来すぎでしょう」
「そして、ページを操作できるのは総務委員会の誰かだ・・・」


これまでに起きた事件の関連性と、残されていたメッセージなどを列挙しそこから導き出された推論。

部活の紹介文はそれぞれの部活が製作するものだから、ページの内容にメッセージを持たせるのは至難の技だというのは12話から分かっていた。
だが、部活の名前を犯行を行う部活を集約する事は里志が古典部の名前を操作した例もあるように可能

そして、それが可能なのは総務委員の誰か。

だが、総務委員の中に居る人物で昨年同人誌を作り会長の画力を知り名前が「ジ・タ」のつく人物は一人しか居ない。

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」09

「見事だ。まさか、宗と安城さん以外に読み解ける奴が居るなんて思いもしなかった」

動機は不明であるが、状況から言って犯人だは一人しか居ない以上、犯人である事を潔く認めざるをえなくなる田名辺。

彼は部外者であるはずの折木が、この事件に隠されたメッセージを読み解いた事に驚き、素直に賞賛をするのだった。

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」10
氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」11

「さて、そこで物は相談です」
「田名辺先輩にして欲しい事があるんですよ」

「というと?」
「これを買って頂きたい」
「文集『氷菓』、しめて三十部」


犯人である事をバラさないかわりに古典部の文集の購入を迫る折木。
そして、その代わりに古典部での事件を手伝うという条件を提示する。

ただでさえ、注目を集めている「十文字事件」。
衆人環視の中、このまま犯行を行うことは至難の技。

犯行を手伝うという折木の申し出に利害が一致した田名辺はその条件を飲み、冒頭の十文字事件へと繋がってゆくのだった。

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」12

「福ちゃんは、折木に勝ちたかったの?」
「勝ちたいわけじゃなかったけど、見上げてばかりじゃね」

大勢の容疑者の中から推理で十文字を捕まえる事が不可能だと踏んで、自分が犯人を捕まえるのだと意気込んでいた里志。
だが結局、折木は限られた証拠から本当に十文字の正体を犯人を割り出してしまった。

これまでも他人に比べて突出した才能がない事を卑下してきた里志は、折木に勝つというよりも今回の事で自分にも何か出来るという事を確認したかったのだろう。
だが、結局は才能がある人間にはかなわないという事を痛感させられてしまった。

里志はその事に言葉に出来ない苦しみを抱えながら、これからも折木と付き合ってゆくのだ。

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」13
氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」14

「私、河内先輩の言うことも少し分かります」
「面白いかどうか、結局主観の問題だっていうこと」
「でも、やっぱりそれが正しいとは思えません」
「だって、それってあまりにも虚しいじゃないですか」


部活での先輩である亜也子と作品の評価について溝がある摩耶花。

摩耶花自身も読み手の主観で作品が評価されるという側面はあると認めているが、万人が認めるような名作も存在するのだと主張する。

だが、その代表としてあげた「夕べには骸に」は亜也子の友人であり、漫画を読まないような安城が初めて書いた原作。
それを認めてしまえば、亜也子は安城の才能に一生かなわない事を認めてしまう事になる。

才能がない人間はどれだけ努力しても才能のある人間にはかなわない。
自分以上に才能がある友人、そんな里志と同様の葛藤と絶望に亜也子は苦しんでいたのだ。

亜也子のそんな苦しみと悩みの一面を見せられた摩耶花は自分の浅はかさを痛感し涙を流すのだった。

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」15

「なら、あなたが本当に聞きたかった事はこうですか?」
「陸山、お前は『クドリャフカの順番』を読んだのか」

「本当に見事だ」
「そして、答えは・・・」
「ああ、そうだ。宗は安城さん渾身の原作を開いても居なかった」

田名辺がこの事件を起こした理由も、里志と同様に才能がある者への『叫び』が含まれていた。

折木は最初、原作をなくしたと考えていた。
だが、それなら原作者に言うか田名辺に相談すれば済む。

田名辺はこの事件を通じ、原作が優れている事を証明して、才能がありながら「クドリャフカの順番」を描かない事を陸山に問いたかった。

だが、結局のところ、田名辺が考えていた以上に陸山は「クドリャフカの順番」について意欲を持っておらず、原作を読みもしていなかった。

自分に才能がないが故の歯痒さ
それすらも気付いてもらえない苦しみ

この事件にこめられた『叫び』。
それが折木によって解き明かされ、おそらく田名辺は救われたのだろう。

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」16

「これで、完売です」
「いやったぁ~」

コンテストでの宣伝や十文字事件により、知名度が上がった古典部。
あれ程積みあがっていた筈の文集『氷菓』も何とか完売となる。

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」17

「これで、心置きなく・・・気にする事が出来ます」

えるがこれまで部長という責任から、興味を持ちつつも文集を売る事を優先して抑え込んでいた「十文字事件」についての好奇心が爆発。

氷菓 第17話 「クドリャフカの順番」18

「その辺の話も含めて、どうかな完売祝いの打ち上げといかないかい?」
「おぉ~」
「里志」
「これくらいは許してもらわないとね」

これに、自分の気持ちに整理を里志や摩耶花も便乗。
打ち上げをかねて、事件のあらましを語る場を設けようというこ事になり、えるの実家へと赴くことに。

せっかくえるの好奇心をうまくやり過ごしたかに見えた折木だったが、結局「十文字事件」について語らなければならない運命なのであった。


十文字事件、ついに決着。

途中までは里志の活躍が見れるのかと期待したが、友情・努力・根性判断力・発想力に欠けた里志ではやはりジャンプの主人公にはなれなかった役不足。
終始、才能のない人間の悲哀と葛藤に彩られた物悲しい文化祭で終わってしまいましたね。>えー

まぁ、突き詰めれば世界一にでもならない限りこういう自分より優れた才能の葛藤からは開放されえない。
里志と同様に折木も出来すぎた姉への葛藤などを抱えているだろうし、そんな事に拘っていてはそれこそ際限なく他人に劣等感を抱かなければならない。

里志に摩耶花やえる達は今回の一件で、自分らしくない無理をする事が自分自身の持ち味すら消してしまう愚考だという事を体感した三人。
今後は劣等感に捕らわれず、自分なりの良さを伸ばしていく方向で人間的に成長してゆくのだろうか?

次回以降も、そういった人間的な成長ドラマが続きそうだ。

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氷菓 第16話『最後の標的』感想

氷菓 第16話 「最後の標的」01

「おーっす」
「相変わらず省エネに勤しんでるわね」

「姉貴?本当に来るとわ・・・」

文集が順調に売れていた矢先、古典部の部室で一人静かに店番をしていた折木の前に供恵が様子を見に現われ文集を買ってくれる。

文集を買ってくれた事には素直に感謝する折木だったが、トラブル事ばかり運ぶ姉の登場に内心では早く帰ってくれる事を祈るばかりであった。

氷菓 第16話 「最後の標的」02

「これ貰うわね。代わりに・・・はい」
「何だよ・・、夕べには骸に?」
「・・・漫画か」

「これが暇つぶしになるかどうかはアンタ次第ね」
「どういう意味だ?」

部室に来るまでに見つけた壁新聞の記事から現在校内で起きている事を把握していた折木供恵がタダ何もせずに帰るはずもなく、折木に1冊の同人誌をわざとらしく授け意味深な言葉を残して去ってゆく。

その手渡された同人誌こそが「夕べには骸に」であり、今回の事件の鍵を握っているものであった。

氷菓 第16話 「最後の標的」03

「予告します」
「次回作のタイトルは『クドリャフカの順番』」


手渡された本を読む折木はその「あとがきに」書かれていた単語に興味を引かれる。

「夕べには骸に」を合作した三人は、来年も同様に同人誌を製作すると書いていたのだが、その題名が『クドリャフカの順番』となっていたのだ。

クリスティーの有名作品をモチーフにした作品という事だが、この作品の事がどうにも現在校内で起きている「十文字事件」に似ているような気がしてならないのだった。

氷菓 第16話 「最後の標的」04

「願ってもないチャンスです」
「こちらこそ、よろしくお願いします」

「じゃ、十二時に放送室ね。放送は十二時半だから、よろしくぅ」
「はいっ、・・・はぁ」

一方、えるは当初の目的である宣伝のため放送部を尋ねていた。
トントン拍子に昼の校内放送への出演が決定し、喜ぶえるだったがその表情はどこか疲労の色が見て取れた。

氷菓 第16話 「最後の標的」05

「千反田、今はそれ所じゃないだろう」
「わ、わたし・・・私、気になります」

放送部から戻ってきたえるは、折木が熱中する同人誌の絵をどこかで見かけた覚えがある事に気づく。
だが、それがなかなか思い出せず同人誌をもっと見たいとねだるが折木が渋るため、何とか見ようと折木に密着しようとする。

そのえるの見事な谷間にほだされた折木はついに折れ、えるに「夕べには骸に」を貸すのだった。

氷菓 第16話 「最後の標的」06

「ごめん、伊原」
「私、そんなつもりじゃ・・・」


摩耶花は相変わらず漫研で一部の女生徒らから虐げられる扱いを受ける。
そんな中、とある女生徒の行為が偶然にも水の入ったバケツをこぼしてしまう事件が起き、摩耶花の衣装が汚れてしまう。

数々の辛辣な言動に限界まで耐えていた摩耶花は泣き崩れる事はこらえたが、部室に残ることは出来ずに着替えを理由に部を抜け出すのだった。

氷菓 第16話 「最後の標的」07

「ちょっとすいません、そこに貼ってあるポスター誰が書いたのか分かりますか?」
「ああ、それなら陸山だよ」
「えっ、陸山 宗芳さんですか?生徒会長の?」

部を抜け出した摩耶花は途中でえると出会い、「夕べには骸に」の作画を担当したと思われる人物の描いたポスターを一緒に見に行くことになる。

その結果、「夕べには骸に」の作画を担当していた人物が生徒会長の陸山である事が判明する。

摩耶花は自分が好きな作品の作画が生徒会長であったことを折木たちにも伝えるのだが、折木はその生徒会長の名前にすらピンと来ない。

どれだけ他人に関心がないんだ、と古典部のメンバーもかなり面食らうのであった。

氷菓 第16話 「最後の標的」08

氷菓 第16話 「最後の標的」09

「安心院ってなんだよ、それは『あじむ』って読むんだよ」

そして、三人の作者のペンネーム「アジム タクハ」の名前についてクローズアップがされる。

一見するとこのペンネームはどこかの地名のように思われるが、原作者の『安城 春菜』や作画の『陸山 宗芳』の名前を聞いた後ではこのイントネーションはどこか引っかかる

というか、京都アニメーションは親切すぎるので、無意味なクローズアップはないだろうから意味があるはずだ。

おそらく、このペンネームは作者たちの名前をもじった物で、「ア・ハ」と「ク・ム」。
そして、残る一人「ジ・タ」の人物が居るのだと推測できる

氷菓 第16話 「最後の標的」10

「千反田が邪魔だな。俺がやろうとしている事を知ったら反対するに違いない」
「里志・・・すまんがちょっと来てくれ」

「やっぱり、何か分かったね奉太郎」
「ヴえ」

「夕べには骸に」を読み、今回の校内での事件がおそらくこの本に描かれている『クドリャフカの順番』になぞらえた事件なのだと思い始めた折木は考えをまとめようとするがえるが反対する事を恐れ、部室外で里志と二人だけで話をしようとするがうまくいかない。

えるに反対されるというような事?
摩耶花の『コスプレ衣装』をエサにして十文字を色仕掛けでおびき出そうとでも考えていたのだろうか?

氷菓 第16話 「最後の標的」11

「私だって、とっても気になっているのに。どうして福部さんだけ・・・」

氷菓 第16話 「最後の標的」12

「まいったな、かくなるうえは・・・」
「確かに十文字事件の事だ」

「じゃあ、私達も是非・・・」
「ものすごく卑猥な話だが、いいか?」

氷菓 第16話 「最後の標的」13

「・・・・」

ものすごく卑猥な話なので、えるは聞くに耐えられないだろう。
なんだ、むしろ聞きたいのかエロい奴め。>えっ、そこまで言ってない・・・

えるの居ない所で話をしたいと考える折木の追い詰められた苦し紛れの一言はえるの好奇心を完全に破壊し、活動を止めてしまうほどの威力を秘めていた。

聞きたいという欲求と、聞いてはいけないという羞恥心に苛まれ、精神活動が停止しレイプ目状態に陥るえる。
ありがとう、単純に羞恥の表情もいいがやはりレイプ目は素晴らしい。
心の底からサンキューフォーレイプ目

卑猥な話と聞いて積極的に自分から聞きたいなどと言う事が出来ない純粋無垢なえるは折木の目論見どおり話を聞くことを辞退。

氷菓 第16話 「最後の標的」14

「どうやってさ!?」

「夕べには骸に」が事件と何らかの関連性があるかもしれない。
だが、それが十文字とどう繋がるかもいまだに見当がつかない折木。

十文字を捕まえることにあせりを感じる里志は、そんな悠長な折木につらく当たってしまうがすぐに冷静さを取り戻し話を聞くのだった。

そこで、折木はこれまでの事件から浮かぶ謎をいくつかあげてゆく。

・何故部活から物を盗むのか?
・グリーティングカードを残す意味は?
・何故失われたなのか?
・「カンヤ祭りの歩き方」を残すのか?
・何故「く」を飛ばしたのか?

多くの小さな謎があるのだが、大きな部分で言えば犯人の残すしおりについては、これまでの事件からおそらくそのページに載っている部活で起きているからだろう。
他の部活が載っている物では範囲が絞れない。
さらに、気になるのは今回の陸山の名前を指し示したとおり、同じページに「陸山」の名前がある事。

おそらく、「く」を飛ばしたのではなく「陸山」か「クドリャフカ」に関連する何らかの事件が起きているのだろう
そうであれば、すべてつじつまが合う。

氷菓 第16話 「最後の標的」15

「そして、予告された今年。明らかにABC殺人事件から頂いたような事件が起きている。こいつは偶然か?」
「つまり、奉太郎は十文字事件は『夕べには骸に』で予告されていた、と言いたいんだね」
「まぁ、まったく関係がないとは思えないくらいだな」

そして、今回の事件が本当に「クドリャフカの順番」になぞらえた事件であるなら、犯人は自然と「クドリャフカの順番」を知っている人物となる。
だが、転校した「安城 春菜」には不可能であり、「陸山」もそんな事をするはずがない。

なぜなら、事件は起きているのですでに脚本が完成している筈で、本来ならばその本が今年の文化祭に出ている筈だからである。

だが、「クドリャフカの順番」というような本は売られていない。

原作はあり、時間的余裕もあっただろうに陸山は描かなかったのだ
つまり、陸山はクドリャフカの順番を製作しようという意欲や、熱意を持っていない事になる
「クドリャフカの順番」に対して何の熱意も持たない陸山が今回の事件を起こすはずがない

とすれば、おそらく生徒会長に何かポスターを描くように薦めた人物が怪しくなる。
そう、「ジ・タ」が名前につく人物『田名辺 治朗』である。

氷菓 第16話 「最後の標的」16

「里志、この事件何か意味があるぞ」
「・・・、僕は戻るよ千反田さんも心配だしね」

この事件は完成された「クドリャフカの順番」を、漫画として出せなかった事に対する田名辺の何らかの『叫び』なのだろうか?

そこには一体どのような意図があり、思いがあるのか?

氷菓 第16話 「最後の標的」17

「期待しているよ、奉太郎」

ダークサイド全開

十文字を捕まえることばかりあせる里志は折木の閃きばかりを頼りにし、半ば自分で考える事を放棄したかのような言葉をつぶやくのだった。

氷菓 第16話 「最後の標的」18

「本日、最終日のゲストは古典部部長の千反田えるさんで~す」
「は、はい。よろしくお願いしま・・・ふぎゃっ」

12時30分。
昼の放送が始まり、残すところあと僅か。

「校了原稿」をエサにバラバラな思いを胸に十文字を待ち受ける折木たち。
そして、えるはちゃんと古典部の宣伝が出来るのか?次回に続く。

今回は折木姉の登場でいきなり事件が急展開。
犯人の手がかりが一気に分かってしまった。

そして、さらに黒く辛い青春の一面を見せる里志や摩耶花たち。
里志にいたってはもう、ダークサイド過ぎてこのまま放って置くとえらい事になりそうだ。

このまま何の結果も出せず、自分達の居場所も見出せぬまま逃げ続けてしまうのか?
次回は犯人の動機や里志たちがどう自分の置かれた立場から逃げずに立ち向かうのかに注目したい。

氷菓 (角川文庫)氷菓 (角川文庫)
(2001/10/31)
米澤 穂信

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氷菓 第15話『十文字事件』感想

氷菓 第15話 「十文字事件」01

「それでですね折木さん、見ていただきたいものがあるんですが」
「・・・これです」


お料理研主催のコンテストで優勝を果たしたえる達。
その興奮も冷めやらぬまま、先程現場で発見した『十文字』からの犯行声明のカードを折木に見せる。

氷菓 第15話 「十文字事件」 02

「折木さん」
「まずい、これはダメだ」
「いつものアレが、千反田えるの好奇心が発動する」


大胆不敵かつ実に不可解な怪盗の行為に、えるの好奇心が刺激されいつものように『気になります』の予兆を見せ、瞬時に第一種警戒態勢をとる折木。

氷菓 第15話 「十文字事件」03

「私、気になりま・・・」
「そんな事している場合じゃない、この文集・・・」
「その文集の事なんだけどね、地味にイベントで宣伝したりしてもやっぱり大して売れないと思うんだ」

余計な事件に首を突っ込んでしまわぬよう、なんとかえるの好奇心を抑えようとする折木だったが、文集を売るためにこの事件を壁新聞部に売り込むという案により、事件に関わるように誘導されてゆく。

氷菓 第15話 「十文字事件」 04

「頑張ってみましょうよ折木さん」
「仮に、ピエロになるとしてもだ・・・生徒だけで千人。一般客を入れればそれ以上は居るんだぞ」
「その中からどうやって捕まえろっていうんだ」


頑張ってみましょうって・・・えるさん、最近折木の扱い方が引篭もりの子供を諭す母親じみてきましたね

だが、実際にこの事件を解決しようとなると、現在分かっている事だけでは到底推理する事は不可能。
もっと多くの情報を調べ、それを元に絞り込まなければならない。

「その怪盗もどきが、古典部をターゲットにしてくれればなぁ」

摩耶花の何気ない言葉がきっかけとなり、犯人の犯行がどのように行われたのか気になった古典部メンバーがそれぞれ知る情報を出し合うのだが・・・。

氷菓 第15話 「十文字事件」 05

「どういう事ですか?」
「法則性だよ、それも極め付けに簡単なやつ」

バラバラに起きた事件のように思われていた一連の事件が五十音順になぞらえ、それぞれの部活を標的としているという法則性に気付く折木たち。

氷菓 第15話 「十文字事件」 06

「犯人の署名はなんだ?」
「じゅうもんじだけど?」
「なぜ、そう読む。普通に読めば『じゅうもじ』だろうが」

犯人の名前が「十文字」は普通「じゅうもじ」と読むもので、そこから考えれば「こ」のつく部である古典部までが標的となっていると推察できた。

単に、連続窃盗事件が起きているだけではなく、法則性がある事に気付いた古典部。
えるがその事実を新聞部に売り込み、里志はいつものように情報を集める。

自然と役割分担が決まったのだが、えるに里志や摩耶花はそれぞれがいつもと少し違った表情を垣間見せる。

氷菓 第15話 「十文字事件」 07

「文化祭でいろんなクラブから物を盗んでいる人がいるんです。その犯人が・・・」
「十文字、十文字の事だろ。何か知ってるのか?」

新聞部にネタを売り込みに行ったえるだったが、何かに追われるように切迫した遠垣内らは取り付く島もない様子であった。

だが、古典部のためにはここで簡単に引き下がってはいけないと奮起したえるは、入須直伝の色仕掛け交渉術で、なんとか話を聞いてもらおうと努力するのだがえるの健康的な魅力にまったくなびかない。

このまま話も聞いてもらえないかに思えたそのとき、えるが事件の事を口走る。
すると何故か遠垣内は血相を変え、えるにその事を問いただす。

氷菓 第15話 「十文字事件」08

「それにしても、よく気付いたね」
「はい、折木さんが・・・」
「あぁ、そう」

実は壁新聞分も十文字が出没しカッターナイフが消えるという事件が起こっており、校内で起こる連続した窃盗事件という特ダネを必死に調べていたところだったのだ。

えるからの貴重な情報に感謝する遠垣内だが、その情報源が折木だと知ると苦い表情を浮かべる。

だが、ネタの提供に喜ぶ遠垣内に古典部の事を載せてくれるように頼むえるだったが、今ひとつ不確かなままとなってしまう。
えるは、そんな自分の押しの弱さに劣等感を感じるのだった。

氷菓 第15話 「十文字事件」 09

「現場を押さえるんですか?」
「うん、その手の怪盗の弱点だね」
「自分のルールに縛られてしまう」
「十文字の正体を見破るのも難しくない」


壁新聞部からの帰り道、十文字が次に狙うであろう奇術部で待ち構えてその正体を暴こうと意気込む里志と出会う。

いつもの里志であれば決して自分が結論を出すことはしてこなかった。
だが、今日の里志はいつもと違い以前よりも変化した折木にあてられたのか、事件の犯人を自らの手で捕まえようと考えているのだった。

氷菓 第15話 「十文字事件」10

「こう見えても、ミステリファンなんだ・・・」
「お手柔らかにね」

奇術部の公演が始まるまで、時間をつぶす里志の前にまたもやあらわれる囲碁部の谷。
料理コンテストでギャフンと言わされたはずだが、またもや懲りずに里志に勝負を挑んでくる。

その勝負が、怪盗十文字を捕まえること。

きっと内心、このしつこい公然猥褻カット男を煩わしく思っているであろう里志だったが、愛想笑いを浮かべながらその勝負を受けるのだった。

氷菓 第15話 「十文字事件」 11

「ABCの順に殺す理由はあったのか?」
「ネタバレだけどいいの?」
「頼む」

今回の事件がクリスティーの著作に似ている事から、犯人が何かの意図をもって犯行を行っている可能性を考える折木は摩耶花に原作の事を尋ねる。

だが、ネタバレを覚悟して聞いた内容は何のことはない、ただABC順にやってみたかったからだという愉快犯だというのだ。

これまでは重要人物が喋るキャラ人数が限られ、推理するだけの情報があったからこそだった。
だが、この犯行に動機やメッセージ性のような物がないのであればやはり犯人の推理など出来るはずもない。

さらに、謎が深まる事件に悩む折木。

まぁ、今回の場合は殺人もなく、盗まれた物は返すというのだから、単なる愉快犯ではなく文化祭を盛り上げる意図があるのかも知れない。

氷菓 第15話 「十文字事件」12

「あっ、そういえば小麦粉ありがとね。助かったわ」
「おぉ、それそれ」
「あんた、お金取る気?」
「人聞きの悪い。あの小麦粉は『わらしべプロトコル』で手に入れたものなんだ」
「代わりに何かくれ」


そんな珍しく自発的に事件を推理する折木に対し、こちらも珍しく料理コンテストでの手助けに素直に感謝の言葉を口にする摩耶花。

そんな摩耶花に、これまでわらしべ長者のように順調に物々交換を続けてきた折木は何か物をくれるようにねだるのだった。

というか・・・、わらしべプロトコルかぁ・・・。
そんな壮大なネーミングがいつの間に・・・

氷菓 第15話 「十文字事件」13

「コレあげる」
「いいのか?」
「うん」
「それがないと、コスプレに・・・」

折木の要求に快く、自分の手鏡を差し出す摩耶花。

だが、肝心の鏡がないと変身が出来ないコスプレにならないと心配をする折木だったが、余計な一言に摩耶花からの鉄槌が下るのだった。

もし、十文字が古典部に来た場合、やはり摩耶花の『コスプレ』を狙うのだろうか?
そうすると・・・、摩耶花は裸で下校しないと・・・・。>えー

氷菓 第15話 「十文字事件」 15

「いつだ、いつも何も・・・演者以外誰もステージに近づいていない」
「ということは、最初から盗られていた」


奇術部で十文字が現われるのを待ち構えていた里志。
途中、入須や田名辺らが現われるも、誰もが怪しく思えてしまう。

だが、肝心の公演が始まった舞台の上にはキャンドルがすでに無くなってしまっていた。

公演までの間に舞台に近づいた人間は居なかった。
つまり、公演が始まる前に既にキャンドルは盗まれてしまっていたのだ。

氷菓 第15話 「十文字事件」16

「昨日より売れてるかな?」
「うん、売れてる。ポスターの効き目かも」
「良かった」
「やっぱり先輩の言うとおりにしてたら良かったんじゃない」

漫研に戻った摩耶花だが、昨日のイザコザで先輩の亜也子と対立をした摩耶花は孤立を強めていた。
そんな部の雰囲気にいたたまれなくなり、また部の外に逃げ出す摩耶花。

氷菓 第15話 「十文字事件」 17

「『安城 春菜』。『夕べには骸に』の作者の一人よ」
「えっ、合作だったんですか?」
「作画は他の誰か」
「亜也子なら知ってるかもしれないけど」


摩耶花を心配する湯浅部長の口から、やはり摩耶花が認めた『夕べには骸に』という作品は亜也子も関わっていた物であることが明かされる。

だが、亜也子はその事を隠していた。

作品の裏にあったであろう転向してしまった友人との人間関係。
そこに答えがあるのだろうか?

氷菓 第15話 「十文字事件」 18

「公演中に盗難が起きると?」
「あぁ」
「十文字は犯行時刻までは決めてなかっただろう」
「お料理研のお玉だってそうだったはずだぞ」


十文字を捕まえると一人で意気込んでいた里志。
だが、その事を知らなかった折木は里志に重要な事を伝えていなかった。

十文字は盗む場所は決めていても、いつ盗むかは決めていない。
つまり、わざわざ人間が多く集まる中で盗むなどという事をする訳がないのだ。

自分が事件を解決するのだという意気込みに我を忘れ、冷静さを欠いていた里志は自分の先走りすぎた行為を反省するのだった。

だが、それでも「十文字」が一般の人間である『部外者』であれば、いくら人が多いとはいえ料理研や奇術部といった場所で何かをしていれば目立つのではないだろうか?

そうなると、折木の姉という初期からの犯人説は無理か?
まぁ、目を盗んだといえばそれでお終いなのだが・・・。

「戻りました」
「入須さんにお預けした二十部の『氷菓』ですが、売れ行き好調だそうです」

「まぁ、あの入須のやる事だからな」

氷菓 第15話 「十文字事件」19

「明日は放送部に交渉に行こうと思ってます」
「校内放送で古典部の事を取り上げてもらえれば・・・、えっ?何ですか」

「いや、お前疲れて・・・」

文集を売るために頑張っていたえるが壁新聞部の号外で古典部の事が載っていたのを確認して戻ってくる。

宣伝の効果か着実に売り上げを伸ばす氷菓に、えるはさらに明日も頑張って宣伝をしようと考える。
だが、えるの表情がどことなく疲れているように見えた折木。

氷菓 第15話 「十文字事件」 20

「お願いして回るのは、私がすべき事ですけど・・・」
「なんだか、疲れました」


これまでの事で交渉が下手で押しの弱い自分が宣伝をしてもらうように頼んで回る事が性分にあわない事を嫌というほど身にしみたのだろうか、折木の見立てどおり精神的にも肉体的にもどうしようもない疲労を感じるえる。

氷菓 第15話 「十文字事件」 21

「容疑者は千人以上」
「この中から犯人を推理で導き出すなんて、どんな人間にも不可能だ」
「だとしたら、出来るのは現行犯逮捕。これだけだ」
「奉太郎向きじゃないこの事件の真相を、僕の手で解き明かす」


そして、折木に触発され自分の中に何かを成し遂げたいという気持ちを抱くようになった里志。
彼もまた、今回の文化祭で自分自身のあり方に疑問を抱き、変えてゆきたいと思った。

そのために、十文字を捕まえようと必死になっていたのだ。

純粋だがそれ故に世渡りが下手なえる、才能がないと思うが故に勝負に固執しない里志、自分の理想を証明しようと奔走する摩耶花。

三者の青春の行方と、犯人の正体は?


今回は事件の展開は少なく、主にえる達の人間としての葛藤や苦悩に重点が置かれた回だった。
そして、事件よりも折木のわらしべが何処に行き着くのか気になって仕方がない。

まだまだ真相に近づかない十文字事件。
来週は待つだけの状態から、攻めに打って出るのか?
どうやって正体を見極めるのか?

事件の解決と、それぞれの人間的成長と脱皮の仕方に期待です。

氷菓 (角川文庫)氷菓 (角川文庫)
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氷菓 第14話『ワイルド・ファイア』感想

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」01

「すみません、ありませんでした」
「見つからなかったの?『夕べには骸に』」

文化祭二日目。
摩耶花は『夕べには骸に』を持ってくることで漫画の激論を交わした亜也子を説得するはずだったが、親戚の所に持っていったきりになっているらしく部屋を探しても見つからなかった。

だが、亜也子はそれを攻めるわけでもなく、素っ気無く摩耶花にポスター製作を指示するだけにとどまる。

これは前回の苦い表情から、摩耶花が本を持ってこなくて良かったとホッとしたのだろうか?
それとも・・・?

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」02

「これは面白くなってきたぞ」
「どうした福部?ニヤニヤして」
「いや、何でもありません」

同じ頃、総務委員会に顔を出していた里志はそこで委員長の田名辺から昨日囲碁部以外にもアカペラ部で飲み物が紛失する事件が起きていたことを聞き、校内で面白い何かが起きている予感に胸が高鳴るのだった。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」03

「なんだそれは?見本を渡せ」
「えっ?ああ、そういう事でしたか」
「すみません、もって来てないです」


えるは機能に引き続き文集『氷菓』を売ってくれる場所を求め、昨日はたどり着けなかった入須のクラスへとたどり着く。

そこで、入須は文集を置いてくれるよう必死に懇願するえるの頼みに折れ、2年F組で売ってくれる事になった。

だが、肝心の文集がどのような物なのか見本をもっていなかったえるは入須が差し出した手に対して『お手』をしてしまい、呆れさせてしまうのだった。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」04

「入須さん。入須さんは人に物を頼むのが上手ですよね」
「私に人への頼み方を教えてください」

「はぁ?」

文集を売るため、入須から人に物を頼むテクニックを学ぼうと考えたえるだが、純真なえるが入須のようにそう簡単に他人を騙せる真似出来るものではない。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」05

「出来れば人目につかないところで異性に頼むんだ」
「は、はい」

入須の助言を聞いたものの、今ひとつ意味を理解できていないえる。
これは今後、誰かに物を頼むときに変な誤解をうみそうだ・・・

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」06

「トリック・オア・トリート」
「イエーイ」

『お菓子かプレゼントかお年玉ください。現金・オア・トリート』(キルミーベイベー TV第10話より)

他の3人の激動の文化祭をよそに、のほほんと留守番を満喫する折木。
すると、そこに何故かハロウィンの仮装をした製菓研究会のクッキー訪問販売が訪れる。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」07

「なんならビスケット二袋と交換してやってもいいぞ。いまなら文集にそのピストルをつける」
「えっ、本当にいいの?バキューン」
「じゃあ、コレ。かぼちゃの感謝の印にこれもあげる」

園芸部からもらったピストルを気に入った製菓研のかぼちゃ達。
そこで、折木はビスケットを『文集+ピストル』の抱き合わせで交換すると持ちかける。

ピストルを気に入っていたかぼちゃ達はこの条件を二つ返事で受け、ビスケット二袋と小麦粉を置いて行く。
そして、まんまとピストルに文集をくっつけて販売する事に成功した折木はかぼちゃ達が去った後自分の財布から200円を取り出すのだった。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」08

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」09

「摩耶花さんは?」
「まだ、忙しそうだったよ」
「そうですか」

そして、昨日里志が囲碁部の谷から対決を挑まれたお料理研究会主催の『クロスファイヤー』が開催。
三人で料理を順番に調理してゆくというルールだが、まだ摩耶花は漫研の仕事が残っておりそれが終わるまでは参加できそうにない。

結果、摩耶花を欠いたまま里志とえるの二人で挑まなければならない料理対決の火蓋がきって落とされるのであった。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」10

「ふぁいや~」

盛り上がる会場を離れた部室からゆるいテンションで無関心そうに眺める折木。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」11

「皮です、皮です。福部さん」

先方を務める里志だが、自慢の海鮮チャーハンが作れず出だしから躓いてしまう。

得意な料理を失い、一気にテンションが下がり要領の悪い調理をする里志に、えるは背後から必死に念を送る応援するのだった

それにしても、男にとって皮を剥けって言葉は色々と危険だから注意して使用してくださいね。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」12

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」14

「これはすごいぞチーム古典部中堅、これは見事なかつらむきだぁー」

無難に料理を作り終えた里志に続き、舞台に上がるえる。

金持ち名家の令嬢らしい英才教育の賜物か、見事な料理の腕前を披露。

是非とも嫁に来て欲しいね。
お菓子が上手とかより、料理のうまい奥さんがいいに決まっている。
そして、夜のオカズはえるさんに決まりだ

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」13

「過激にファイヤー!!」

『過激にファイヤー!!』

参加する人間たちの料理の盛り上がりもさることながら、ところどころ解説者が挿入する小ネタが無意味ながら熱さを引き立てる。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」15

「福部さん、どうでした?」
「すごいねー、千反田さん。ここまで料理が出来るなんて知らなかったよ」
「私、料理好きなんです」

料理を作り終え、控え席に戻るえる。
手際よく調理をし制限時間で数多くの料理を作ったえる。
だが、それは同時に素材を使いきってしまい料理の材料が残っていない。

そして、肝心の摩耶花も会場に現われず、また来たとしても料理を作れないという絶望的な状況に追い込まれてしまう。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」16

「古典部です、チーム古典部。ついに大将が登場だぁー」

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」17

「これだけ?」
「チーム古典部、小さな玉ねぎを手にいれたぁー」
「どうする?」
「しかし、玉ねぎ一つで何を作ろうというのか?」
「何も思いつかないのか、ただ立ち尽くしております」



絶望的な状況を知らず、遅れながらも現われた摩耶花。
だが、肝心の食材は残っておらず何かを作れないか頭を悩ませるものの何も思いつかない。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」18

「里志、こっちに来い」
「真下まで来い、早く」


氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」19

「しっかり受け取れよ」
「ナイスキャッチ。って、コレ何?」

摩耶花の窮地に最初は沈黙を保っていた折木だったが、苛立ちが募り終いには大声を張り上げ里志を部室の真下へと呼ぶのだった。

そこで折木が里志に託したものは製菓研から手に入れた小麦粉。

「なんと、すさまじい展開です」
「あれは、まさか小麦粉か?」


かくして、食材を手に入れた摩耶花は残っていた料理の端材を寄せ集め、掻き揚げを作ろうとする。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」20

「ちょっと料理研、お玉くらい用意しなさいよ」

『お玉は人を殴る道具じゃない』(東京エンカウント 第6回より)

順調に調理をしてゆく摩耶花だったが、調理途中で肝心のお玉がないことに気づき、すぐに用意するよう料理研に促すがそのせいで時間をロスしてしまった。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」21

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」22

「よっしゃー」
「摩耶花さん」
「お疲れー」
「ふんっ」

制限時間内に無事に掻き揚げ丼の調理を終えた摩耶花たち古典部は精一杯の健闘と達成を喜ぶのだった。

「どうしたの?」
「なんでもありません」

一人部室に残る折木を気にかけるえる。
今回のように大声を張り上げる折木を初めて見たであろうえるは、いつもの無気力な折木の一面を垣間見た事をどこか嬉しそうにするのだった。

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」23

「栄えある優勝は・・・チーム古典部」
「・・・疲れた」

コンテストでの優勝が古典部に決まった事を離れた部室で聞き、静かに祝福する折木。
その台詞はこれまでならあの様な疲れる行為をしない筈の折木が何か変わってきたことの裏返しでもあった。

というか、沢木口さんたちの天文部の料理はどうなった?
食べられたのか?食べても無事なのか?

あと、ついでにあれだけ大見得きった囲碁部の谷くんは?

氷菓 第14話 「ワイルド・ファイア」24

「ちょっと失礼します」
「あら・・・、これは」

「何?」
「犯行声明」

そして、コンテストの最中に『お玉』がなかった事に違和感を覚えたえるが調べると、なんとそこには占い部の時と同様に犯行声明の書かれたメッセージカードが残されていた。

今回も意地っ張りで頑なな摩耶花、どこか自分を卑下する里志、いつも通り純粋で直向なえる。
そして、これまでと違い他人の事に協力的になった折木といった、四人の四者一様の青春が入り組む回だった。

『アカペラ部』の『アップルティー』
『囲碁部』の『碁石』
『占い部』の『運命の輪』
『お料理研究会』の『お玉』


時系列は入り組んでいて分かりづらいが順当に五十音順に狙われていく部活。

果たして犯人の目的は?
そして、本格的に事件の事に気付いた古典部はどう動くのか?次回に続く。

クドリャフカの順番―「十文字」事件クドリャフカの順番―「十文字」事件
(2005/07)
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氷菓 第13話『夕べには骸に』感想

氷菓 第13話 「夕べには骸に」01

「真のデータベースが誰か、教えてやる」

前回から行方をくらましていた里志は何をしているかと思っていたら、何故か校庭で行われているクイズ大会に参加。
一見すると自分がクイズ大会を楽しんでいるだけの様に見えるが、古典部の宣伝のため何としても決勝まで残り目立とうと考え必死にクイズに勝ち残ってゆくのだった。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」02

「クラスとお名前をどうぞ」
「古典部の福部里志でーす」
「は?」
「古典部でーす」

無事決勝まで残った里志はクラスを尋ねられるが、質問にかみ合わない自己紹介でわざわざ古典部を強調した挨拶をする。
この挨拶で場を完全に自分のペースに巻き込んだ里志はさらに、本題である文集の宣伝を続ける。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」03

「神山高校文化祭が詰まってカンヤ祭なんて簡単な物じゃありません」
「古典部はそれを・・・、突き止めました」


氷菓 第13話 「夕べには骸に」04

「その由来とは」
「それは・・・買ってくださーい」
「たった200円で神山高校文化祭、45年の秘密があなたの手に」
「文集『氷菓』は特別棟四階地学準備室で絶賛発売中でーす」


奇妙な挙動と軽快な話術で皆の気を引く里志は、本当にクイズ大会を利用して自分の言いたい事を言い切ってしまうのだった。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」05

「アピール成功だ」
「もう優勝なんて、どうでもいい」


『燃え尽きたぜ・・・真っ白にな』

里志は自分に託された仕事を成し遂げたことに感極まり涙し、この後のクイズ大会はもうどうでもよい気分になるのだった。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」06

「どうだった?」
「っはぁ、田名辺さん曰く、他の部の売り場に置いてもらうのはいいそうです」
「それで、入須さんの所に御相談に行こうとしたんですけど辿り着けなくて・・・」

「まぁ、察しはつくが」

文化祭の誘惑を断ち切り、なんとか古典部部室に帰還を果たしたえるだったが

その持ち物(=戦果)は前回のラストからさらに増加しており、文集を売るための交渉に向かう道中の誘惑がとても壮絶で、結果として文集を売れる目処がついていない事を物語っていた。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」07

「十文字のおじ様はその後お元気ですか?」
「もうすっかりね」
「それより、妙に暗いけどどうしたの?」

「少し色々ありまして」
「ふーん、まっ入って」

えるは新聞部にも掛け合うのだが、そこでも古典部への協力はとりつけられず途方にくれていた。
そんな彼女に声をかけたのは桁上がりの四名家の『十文字 かほ』。

彼女は落ち込むえるの事を心配し声をかけ、占い部の出し物に誘うのだった。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」08

「える、こういうの好きだっけ」

タロットでの占いを頼むえるに、かほは占いが出来ないと告げる。
その原因として一枚のカードを取り出しえるに見せる。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」09

「これは?」
「私一人でやってるから結構席外すんだ」
「ちょっと離れて戻ってきたら、タロットから運命の輪がなくなってた」
「で、代わりにそのカードがおいてあった」

「十文字って、なんでかほさんの苗字が書いてあるんでしょう?」

そこには運命の輪を盗んだ事を示す何者かからの挑戦的な言葉と、『十文字』という言葉が書かれていた。

だが、この『十文字』とはほんとうにかほの苗字である『じゅうもんじ』なのだろうか?
普通に考えれば『じゅうもじ』というメッセージに思えるのだが・・・。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」10

「最後にもうひとつ見せようかな」
「このしおりは、何か特別な?」
「中身は出回ってるのと同じ、そのカードと一緒に置いてあったの」
「最後の参加団体一言コメントが開いてね」

「何か、意味があるのでしょうか?」

そして、カードと一緒に文化祭のしおりのコメント欄が開いておいてあったという。

普通に考えれば、そのしおりのページに犯人の意図が暗号として載っている可能性があるが、それはまず不可能。
なぜなら、コメントを考えたのはそれぞれの部であり犯人の意図が入る余地がない

ならば、自ずと犯人の意図はコメントではなく、そこに載っている部名に対するものである事になる。
だが、それにしても部活の名前が雑然とならぶ中に何があるというのか?

氷菓 第13話 「夕べには骸に」11

氷菓 第13話 「夕べには骸に」12

「囲碁部の面白い話の続きだよ」
「碁石がいくつか盗まれたんだ」

「へぇー、無くなったんじゃなくて盗まれたんだ」
「碁笥に『囲碁部から碁石は頂いた』って犯行声明が入ってた」

えるが占い部で不可思議な出来事を聞いている頃、クイズ大会に参加し惜しくも優勝を逃した里志も囲碁部の谷から同様の不可思議な事件の話を耳にする。

占い部から『運命の輪』、囲碁部からは『碁石』。
そして、前回の折木が目撃したアカペラ部の『アップルティー』も含め、これで三件の似た事件が起きている事になる。

古典部のメンバーはまだそれぞれが一つずつの事件の話しか聞いておらず気づいていないようだが、これは明らかに何者かによる連続した事件であるのだろう。

そして、こうして文章で書くとどうも先程の『十文字』としおりの部活名から、五十音順に部活が十番目まで標的にされる事が推測できる。

つまり、十番目の『古典部』まで・・・

氷菓 第13話 「夕べには骸に」13

氷菓 第13話 「夕べには骸に」14

氷菓 第13話 「夕べには骸に」15

「やってる?」
「あぁっ、やってますよ」
「カンヤ祭の語源が載ってるのってこれ?立ち読みしていい?」
「駄目です。200円なんで買ってください、余りまくって泣きそうなんですよ・・・」
「先輩、前開いてますよ」


一方、そんな事件の事など露知らず、のほほんと店番をする折木はえるのコスプレ写真を興味深げに視姦鑑賞していた。
そこに、里志の宣伝を聞いたらしい本日二人目の客が現れ、文集を購入する。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」17

「ちょっと使ってみてください」
「おぉ、よくこんなの持ってたなぁ。助かった」
「例だ、やる」


すると、その客はあろう事かズボンが裂け『社会の窓』を開くという失態をしており気を利かせた折木は前回手に入れた安全クリップを差し出すのだった。

そして、折木はその礼にと今度は水鉄砲を入手。
着実にわらしべ長者に近づいている模様。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」18

「この文集が失敗だったのよ」
「今からポスターでも書いてお客さんを呼んだ方がいいって」

「うん。でも、こういう雰囲気で行こうって皆で決めたし」

漫研では古典部と同様に文集を販売するという企画上目立たず客足も少ないようで、その事に不満を持った『河内 亜也子』は現在の企画に異を唱え、自分の意見で漫研の企画を変更してしまおうとするのだった。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」19

「漫画のレビュー100本なんて、そんな堅苦しいの誰が読むの?」

事もあろうに、部員たちで決めて製作した文集の内容にまで否定的な意見を述べる亜也子。

なんというか、きっと部員たちはだったら作る前に言えという心境でしょう。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」20

「無駄ってどういう事ですか先輩」
「ようは読み手の問題」
「漫画の面白さは、本来みーんな同じなの」


傲慢な亜也子に対して、唯一反論をする摩耶花。
面白い漫画は読み手の趣味思考や感受性が決める物だとする亜也子に対して、『面白い漫画』は確かに存在しそれは完成した時から既に決まっていると主張する。

確かに、芸術作品でもその良し悪しは見る人間の主観で判断されてしまう。
いかに世間で名作といわれようと、自分が素晴らしいと思えない作品は駄作でしかない。

今回の文集でのレビューにしても、それらはあくまで個人の感想であり必ずしもそれに共感を持てるとは限らない。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」21

「書き手の才能や技術の差は必ずあります」
「・・・先輩、去年この学校の文化祭で売られた『夕べには骸に』って漫画読みましたか?」

「知らないわ」
「じゃあ、明日持ってきます」
「それで納得してもらえないなら私には言葉がありません」


平行線をたどり、一歩もゆずらない両者。
そこで摩耶花は自分が面白いと思える作品を持ってくることで、確かに『面白い作品』が存在する事を立証しようと考える。

だが、その作品『夕べには骸に』の名前を聞いた亜也子は何故か苦々しい顔をするのだった・・・

氷菓 第13話 「夕べには骸に」22

「乙女の戦い・・・?」

『戦いは男の仕事』

そんな激論が交わされる漫研の前を通りかかったえるは、何故か『巫女VS両性体』という漫研部部長の書いた張り紙を見つけ興味を抱くが時既に遅く対決はいったん終了を迎えてしまっており明日の開催予定だと聞かされるのだった。

それにしても恐るべきはケンシロウ部長

部内でのイザコザをいさめて解決するどころか、客引きに利用するとは・・・
しかも、あまつさえ摩耶花が両性体扱い

アンタ、いつか大自然のお仕置きが・・・

氷菓 第13話 「夕べには骸に」23

「すみません」
「売り場を広げてもらう事も、壁新聞に取り上げてもらうことも出来ませんでした」

「気にするな」
「でも、気になる事はあったんですが・・・」
「気になる?」
「いえ、やっぱり・・・気になりません」
「大変よろしい」

一日の終わり。
結局、文集を売るための努力は徒労に終わってしまったえる。

その事を猛省するえるに上から目線で気にするなと慰める折木の言葉に、気になった十文字の事件を思い出すのだが、それをこらえ口ごもるえる。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」24

「摩耶花、千反田さん、一緒にお料理研のコンテストに出てくれないかな?」
「抜けられるように部長に相談は出来るけど」
「宣伝になるなら、ぜひ出たいです」

今日のクイズ大会で囲碁部の谷と引き分けてしまった事から、少しばかり珍しく勝負に固執する里志。
これまで奉太郎を灰色だと評価していた里志だが、よく考えれば里志こそ決定的な結論や勝負を避けてきた人物。

それはおそらく、これまでも描かれていた自分の平凡さに対するコンプレックスからだろう。
そんな里志がやる気を出した、これは苦悩を乗り越えて成長するイベントのフラグだと考えて間違いないだろう。

問題は里志が、『園芸部』の次に狙われているであろう『お料理研究部』であるという事にまだ気づいていないという事だ。

もしかするとコンテストの最中に何かが起こるのか?


氷菓 第13話 「夕べには骸に」25

「あの、折木さん・・・。もしかして、これ」
「あぁ、いや・・・」

氷菓 第13話 「夕べには骸に」26

「ひゃっ、なんでもないです」

机に置かれていた自分のコスプレ写真が何者かによって見られた事に気づいたえるは、当然一人で店番をしていた折木を汚いものを見るような目疑いのまなざしで見るのだが、恥ずかしさゆえか押し黙るのだった。

もしくは、むしろ見て欲しいという潜在願望が?>えー

危うく被害届を出される人間関係がギクシャクするところをえるの優しさで救われた折木だが相当気まずい雰囲気に。
水着回でもそうだったが、チラチラとえるを見るあたり相当ムッツリな事は確かだ。

もう、いっそ文化祭よりえるのコスプレ写真を楽しみましたとでも告白したらどうだろう。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」27

「どこにもない。なんで?」

自宅に帰り『夕べには骸に』を探す摩耶花だったが、一向に見つける事ができないでいた。
その理由は何かあるのだろうか?
そして、亜也子のアノ表情の理由とは?

それぞれの物語がテンポよく話が進み、要所では視点が切り替わり文化祭を楽しむ普通の学生としての様子。
そして、これまではあまり描かれなかったそれぞれの持つ苦悩や葛藤が描かれ、人間的な成長物語としても厚みがあった。

ただ、やはりそれだけではなく、その中に事件の欠片が散りばめられている事が徐々に明らかになってきた回だった。

次回以降も徐々に事件が起きて、事件の真相と犯人の意図に迫っていくのだろうが・・・。
個人的に古典部に対してこんな回りくどい事件を起こす黒幕は折木姉しか思いつかないのだが果たして・・・。

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中村悠一、佐藤聡美 他

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テーマ : 氷菓
ジャンル : アニメ・コミック

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萌える株主

Author:萌える株主
アニメ好きが高じて『萌え株』などへ投資し、最近では『株主優待』をメインとした銘柄の保有を増やしている。

簿記能力検定2級ファイナンシャルプランナー2級を保有。



このブログは株主優待アニメ作品に興味・関心を持ってもらう事を目的としています。

内容としては主にアニメの感想株主優待、ときどき催眠・洗脳作品についてつぶやいています。
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