2011春夏アニメ 『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』 まとめ感想

STEINS;GATE  蝶翼のダイバージェンス:Reverse (角川スニーカー文庫)STEINS;GATE 蝶翼のダイバージェンス:Reverse (角川スニーカー文庫)
(2011/06/30)
三輪 清宗

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始まりから終わりまで、主人公『岡部 倫太郎』のその一貫した厨二病さ加減が今期最高だったアニメ『STEINS;GATE』。

シュタインズ・ゲート001

特に目的もなく過ぎてゆく日常に意味を見出そうと勝手な厨二病設定を作り、日々役に立ちそうもない変な発明品を作っていた岡部倫太郎こと『鳳凰院凶真』たち。

シュタインズ・ゲート002

だが、そんな日常を狂わせたのがラジオ会館で起きた『牧瀬 紅莉栖』の殺人事件。

ラジオ会館で起きた事件の事を伝えたメールが発明品『未来ガジェット8号機 電話レンジ(仮)』により過去へと送られてしまう。
その結果、紅莉栖が生存するという期せずして過去改変を行ってしまったのだ。

シュタインズ・ゲート003

初めのうちは過去にメールを送れるというある意味「世紀の大発明」に浮かれ、その改良に勤しむ岡部。
そして、徐々にその『未来ガジェット研究所』に集まってくるメンバーたち。

物語の序盤は紅莉栖の事件を除いては、厨二病の人間と愉快な仲間が織りなす少しSF要素を織りまぜた部活ラブコメに近い作品といった感じであった。

だが、最初こそ過去に遅れるだけで何の役にも立たないかに思われた『Dメール』。
それが徐々に過去に影響を与え、『バタフライ効果』により取り返しのつかない事態へと向かってゆく・・・

『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』などでの『時は可逆、歴史は不可逆』もそうですが、独自の理論や難解な言語が連発されていく作品なので理論的な部分で着いて行くのに難儀した。

しかしながら、『世界線』や『ダイバージェンス』、『カー・ブラックホール』といった現実にある仮説などを交えた独自設定と難解な専門用語が物語に程よい真実味と世界観の深みを与えていた

シュタインズ・ゲート004

物語の中盤、Dメールによって次々に過去を改変していた岡部が遂に想像していなかった事態『椎名 まゆり』の死に直面する。

身近に居る大切な人間の死によって、自分の行ってきた事の重大さを悟った岡部は何とかしてまゆりを救おうと奔走する。

その中で岡部は自分のして来た事の軽率さと、過去を変える事を望んだ仲間(=ラボメン)の願いに向きあう。
そして、自分の願いの為にDメールを取り消し、他人の願いを犠牲にするという苦渋の選択をしてゆく事になる。

前半からは想像もつかなかったそれぞれのキャラクターが抱える悩みや葛藤、それを知って尚進んでいかねばならない岡部の苦しみと葛藤。
それぞれが苦しみながらも仲間を想い、それを乗り越えていく。
そんな人間ドラマが、辛く陰鬱ながらも視聴者の心をうつ。

シュタインズ・ゲート005

シュタインズ・ゲート006

シュタインズ・ゲート007

『フェイリス・ニャンニャン』、『漆原 るか』、『阿万音 鈴羽』、『桐生 萌郁』のDメールを取消した岡部に突きつけられる最後の選択。
第1話で起き、Dメールやまゆりの件で忘れられていた『牧瀬紅莉栖の死』。

まゆりを助ける為には紅莉栖が死ぬ世界に戻らなければならない

何度もまゆりを救おうと繰り返しタイムリープし、苦悩する岡部。
何度もリセットされ繰り返す同じ時間の中、いつもその岡部を助け支えようとする紅莉栖。

まゆりを救うという目的を達成しようとする中で、いつの間にか紅莉栖に惹かれていた岡部。

シュタインズ・ゲート008

『単なる仲間じゃない、俺にとって牧瀬紅莉栖は・・・』

そんな岡部にまゆりか紅莉栖のどちらか一方しか救えない、という究極の選択が迫られる。

これまでにも他のラボメンの願いを犠牲にして十分に苦しんできた岡部にはまさに泣きっ面に蜂。
だが、その岡部の背中を押したのは他ならぬ紅莉栖だった。


『世界線が変わっても・・・たった一人、岡部が忘れなければ私はそこに居る』

一番大切な紅莉栖だからこそ失いたくない。

だが、それではこれまでに犠牲になったラボメンの願い。
そして、自分の願いも無駄にしてしまう。

シュタインズ・ゲート009

『俺は、お前が好きだ』

一つの決断を下し、最愛の人との別れを決意する岡部。
或いは他の並行世界や実証されていない理論に望みを託したのかもしれない。

『岡部、私も・・岡部の事が・・・』

果たして、Dメールを送る以前の世界線に戻った岡部は予想通り『牧瀬紅莉栖の死』に直面する。

シュタインズ・ゲート010

だが、急転直下。

元の世界線に居る筈のない異邦者、阿万音 鈴羽が再び登場。
事態は予想外の展開を迎える。

彼女はこれから起こる第三次世界大戦を阻止する為、『牧瀬紅莉栖の死』を回避する為に未来の岡部によって送り込まれたのだった。

紅莉栖を救うという目的の為、再び過去を変えようとタイムマシンに乗り過去へと遡った岡部は『牧瀬紅莉栖の死』について衝撃の真実を知る。

真実を知り、茫然自失となる岡部に対して未来の岡部が語りかける。

『三週間の世界線漂流を無駄にしてはならない。無かった事にしてはいけない。』
『いくつもの世界線を旅してきたからこそ、紅莉栖を助けたいと思うお前はそこに居る』


犠牲にした過去を変えたいという想い。
まゆりを救いたいという望み。
大切な人の笑顔を守りたいという願い。

そんな想いを無駄にしない、過去を無かった事にしない。
だからこそ、過去を変えるのではなくまだ見ぬ未来を創るのだ

シュタインズ・ゲート011

『健闘を祈る。エル・プサイ・コングルゥ』

未来の自分の厨二病さ加減。
そして、目の前に示された僅かな希望に立ち上がる岡部。

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『また会えたなクリスティーナ』
『いや、だから私はクリスティーナでも助手でもないと・・・。あれ?』

与えられたたった一度のチャンス。
自分の命も顧みず、ただひたすら愛する者を守ろうと必死に努力した岡部。

そのおかげで紅莉栖を救う事が出来た。
だが、その結果彼女は岡部と出会う事もなく、ましてや一緒に未来ガジェット研究所で過ごす事も無かった。

そんな二人が街で偶然出会う。

まゆりを助けると決めた時、失った筈の共に過ごした三週間の記憶。

その岡部との懐かしくも、覚えている筈のない記憶を何故か持っていた紅莉栖。

シュタインズ・ゲート015

『未来の事は誰にも分からない』
『だからこそ、この再会が意味するように・・・世界には無限の可能性があるんだ』
『これが、シュタインズ・ゲートの選択だよ』


岡部や紅莉栖たちがつらい過去や思い出を乗り越えて辿り着いた・・・つかみとった世界。
それがシュタインズ・ゲートだった。

これまで半年かけて視聴して来た身としてもこのラストで二人が出会えた事は感慨深かった。

最終話の後、もう一度第1話から見直すと上手く繋がっており、何が起きていたのか更に理解が深まった。
若干話数が多いせいかく無為な間や、不要に思える演出も多く見られ中だるみした感もあったが、複雑な世界や設定がキチンと一つのストーリーとして破綻する事なく纏められており総じて秀逸な作品であった。>スタッフさんありがとう。

中でも、特筆すべきは厨二病。

草食系男子を通り越して口だけ貧弱理科系マッドサイティストの岡部が物語前半は厨二病を周囲に撒き散らし、痛々しい笑いとその反面仲間思いの優しい姿が視聴者を引き込み。
後半にかけてその持ち前の厨二病を若干減退させながらも、日常を取り戻す為に熱血主人公のように努力する姿が別の意味で痛々しくも物語への感情移入を高め。
そして、最終話で紅莉栖を救う為に再び格好良く厨二病を復活させた姿に『さすがオカリン、そこにシビれるあこがれるゥ』となった。

厨二病は社会的には落伍者に分類されてしまってはいるが、この作品の岡部は天才と表裏一体。
社会的な評価も何のその、口先だけではなく不可能な事を可能にしてしまう実力と行動力が伴っており、その個性の強さがなければ良くも悪くもこの物語は無かっただろう

他のラボメンの個性もそれぞれキャラが立っていてその魅力も作品を際立たせていた。
その一方で、物語が進むに連れまゆりを中心とした話になってくると極端に登場回数が減っていったのが残念

番組の最後には『劇場版シュタインズ・ゲート』の予告もされ、本作がかなり人気を集めていた事が伺い知れる。

今後は劇場版の他にも、ラボメンとの日常を描く続編や後日譚のような物が製作される事を期待する。
ファンデイスク的ゲームは出ているので、そのアニメ化でもよい。

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シュタインズ・ゲートの劇中でも登場した知的飲料『ドクターペッパー』。
最近は他のアニメ作品などでも登場するが、個人的には『ねこねこソフト』による布教活動で世のドクターペッパリアンに影響を与えたのだろうと思う。

劇場版シュタインズ・ゲートの鑑賞時にはぜひとも劇場での販売を義務化して欲しいと今から願っておく。
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