氷菓 第七話『正体見たり』感想

氷菓700

「叔父の件では本当にありがとうございました折木さん」
「折角ですので、皆さんで温泉に行きましょう」
「行きましょう、温泉」

「そう・・・だな」

せっかくの夏休みをまったりと過ごそうと考えていた折木だったが、古典部のメンバーで一緒に合宿に出かけようというえるの誘いを断りきれずに渋々と承諾。
果たして、古典部の四人はえるの企画により財前村にある摩耶花の親戚が経営する民宿に旅行に出かける事になったのであった。

何が『折角』なのかは分からないが、古典部のメンバーで一緒に合宿にでかけようという強い純粋な願いが顔に出ていたえる。
えるの可愛い表情に『いきたい』なんてエロい単語が書かれているのを見ていたら、成年コミック『サブスカ作/ボディランゲージ (MUJIN COMICS)』を連想して股間が熱くなってしまったのは秘密だ。

氷菓701

「いらっしゃいませ、青山荘へようこそ」
「こっちが、姉の『善名 梨絵』でこっちが妹の『善名 嘉代』」

折木は道中のバスに酔うなどトラブルはあったものの、無事に目的地の財前村にある摩耶花の親戚が営む『青山荘』に到着した古典部一行。

そこには摩耶花の親戚で小学六年生と小学四年生の仲の良い姉妹が住んでいた。

氷菓702

「せっかく温泉宿に来たからなぁー」
「あっ」


最初は旅行に気乗りしなかった折木だったが、せっかく来たのだから温泉につかるのも悪くないだろうと考え少し離れた場所にある温泉へ向かおうとするのだが部屋を出た所でえると出くわす。

えるも手に持っていた荷物からどうやら折木と同じく温泉に出かけるようで、成り行き上一緒に温泉に向かう事になる。

氷菓703

「突然なんですが折木さんのお姉さんはどんな方ですか?」
「本当に突然だな。そういえば、千反田は一人っ子だったか」

民宿に済む梨絵・嘉代の姉妹をみていたせいか、一人っ子であるえるは兄弟を持つ折木に対して兄弟とはどのような物なのかを尋ねるのだった。

氷菓704

「んふふ。実はですね、兄弟が欲しかったんです」
「姉か弟、気のおけない相手がいつも傍にいるなんて素敵だと思いませんか?」

「思いません」

『う~ん。言うなれば、実際に妹がいる人は妹萌えしにくいっていうのと同じですね』(TVアニメ らき☆すた 第23話より)

理想の兄弟像について楽しそうに熱弁を語るえるだったが、実際に兄弟がいる折木にとってはそれはあまりにも夢物語であり、現実とは掛け離れたものに感じられた。

氷菓705

「ここ、混浴じゃないようですね」
「当たり前だ」

ようやく温泉についた折木とえる。
そこで温泉が混浴でないことに驚くえると、そのえるの天然な爆弾発言に驚愕する折木。

まさか、折木と一緒に混浴する事を想定していたのか・・・?
子作りの英才教育まで施されているとは、お嬢様恐るべし。>えー

氷菓706

「千反田か?」

※これは折木のイメージ映像です

当然、男用の温泉に入った折木だが、隣の女湯から聞こえてくる音についついえるの裸体を想像してしまい、興奮のあまりのぼせてしまうのだった。

えるさんは発育もいいし、うなじにえも言われぬ色気がプンプンしてますから気持ちは良くわかります。
だが、それにしても妄想だけでのぼせる程とは、橘さんも顔負けの変態紳士っぷりだな。>えー

氷菓707

「悪いなぁー、二人共ぉー」
「どういたしましてだ」
「折木、アンタは結局イベントを楽しめない宿命なのね」

のぼせてしまいった折木は気分不良で寝込んでしまう。
そのせいで、折木は里志や麻耶花達が夜に行う怪談話大会というイベントに加われず、一人寂しく寝ているはめになる。

まぁ、むしろ折木的にはイベントに参加するよりも静かに寝ている方が性に合ってるかもしれない。

氷菓708

「折木さん、大丈夫ですか?」
「あんまり」

折木が寝込んだ原因が自分の魅力のせいだとはつゆ知らず、心配して見舞いに来てくれたえる。

氷菓709

「まだ熱いですね、タオルでも絞ってきましょうか?」
「いや、ぁ・・・いらない」
「あぁ、俺は寝る。せっかくの合宿に水をさして悪いな」


『うわだからッ今立つとカタカナの「ト」みたいになって・・・』

心配そうに折木をやさしく解放する湯上り卵肌のえるさんの色香にあてられた折木は、さらに赤面して症状を悪化させかねないので丁重にえるを遠ざける。
そして、楽しい合宿を台無しにしている事に謝罪をするのだった。

以前の折木なら、他人との慣れ合いを好まずその輪に加わらない事にも悪びれる事はなかったのだが、やはり多少人間関係に対して変化の兆しがあるようだ。

氷菓710

「ほら、窓から見える真正面のあの部屋よ」
「私達は1階で暮らしてて、2階にはあまり上がらないようにしてるの」


大人しく部屋で寝ている折木だったが、隣の部屋から聞こえてくるこの民宿の七号室にまつわる怪談話が耳にはいり目が覚める。

氷菓711

「ん、ん~?」

余りにも隣から聞こえる声が気になるせいか、窓を閉めようとした折木の視線に夜だというのに何処かに出かけてゆく人影が映る。

氷菓712

「おはよう、千反田たちは?」
「ん」
「出た」
「何が?」
「昨日の夜中に、生暖かい風で目が覚めて何となく寝返り打ったら向かいの部屋に首吊りの影がぼんやり揺れて浮かんでたの」
「うろたえる伊原も中々珍品だな」

翌朝、体調が戻った折木だったがその逆に顔色の悪い麻耶花。
どうやら、昨日の怪談にあった件の首吊りの影を目撃したらしく、珍しく怯え取り乱しているのだった。

氷菓713

「私も見たんです、首吊りの影を」
「摩耶花さんが起きたので、私も目を覚ましたんです。そしたら闇に浮かんで見えました」

「ほぉー」

氷菓714

氷菓715

「何かの見間違いだ、昨日のあれだ。幽霊の正体見たり」
「枯れ尾花ですか?」
「ん」
「だとしたら何を見間違えたんでしょう」

これが麻耶花一人であれば見間違いという事で済ます事ができるのだが、えるも同様の影を目撃したという事で徐々に真実味を帯びていく。

だが、折木はそれを何かの見間違いだと一蹴するのだが・・・。

それならば何を見間違えたというのか?
いつものようにえると麻耶花の好奇心を刺激してしまい、真実を調べなければならなくなる折木。

折木は、いっそ幽霊だと認めておけばそれだけで済んだのかもしれないと内心後悔していることだろう。

氷菓716

「雨戸が閉まっている限り影は出来ない、厄介なことになってきた」
「こうなったら本館7号室を見た方がいいだろう」


氷菓717

「いいですね、謎めいて。やっぱり合宿を開いてよかったです」
「開かなくてよかったです」

目撃した場所や状況を調べ始めると、閉まっていた雨戸が開いているなど不審な部分がいくつか出てき、詳しく調べる必要性が出てきてしまう。

そんな深まってゆく謎めいた状況を嬉々として楽しむえると、余計な事に首を突っ込んでしまったと後悔を隠し切れない折木であった。


氷菓718

「7号室に入れないと困りますか?」
「困るというか、面倒になった。現場検証が出来ないからな」
「あら、懐かしいものがありますね」
「ん?」
「朝のラジオ体操・・・、一昨年までは通っていました」
「中学二年まで?本当に・・・?」

『シュビドュビシュビドュビシュビドュビバ。』(金色のガッシュ 第19巻より)

7号室が工事中のため立ち入れず調べられないという状況よりも、えるがラジオ体操に中学二年まで通っていたという事実に驚愕し、どこぞのビッグ・ボインを見つめる清麿のようにレイプ目でえるを視姦凝視する折木。

氷菓719

「千反田を満足させられる説明がつかない」
「影の正体は難しくない。要は、何故そうしたのかという事だ」


7号室の現場をを実際に見る事は出来なかったが、ある程度の状況証拠を集めた折木。

・生暖かい風が吹いて麻耶花が目を覚ました事
・誰かが開けた雨戸
・首吊りの影と見間違えた物
・昨夜に雨が降っていた事

何を見間違えたのかは折木にも粗方の推測がついていた。
だが、それらの証拠からは肝心の何故そうしなければならなかったのかが分からないのだった。

氷菓720

「首吊りの影・・・あれなぁ、ハンガーに掛かった浴衣だったんだろうなぁ」
「へ?」

温泉で里志から昨夜に祭りが行われていた事を聞いた折木はようやく結論に達し、それをえるに説明を始める。

まず、首吊りの影と見間違えた物の正体は干された浴衣。
そして、それを干していた人物は・・・。

氷菓721

「乾かしていたんだよ、濡れた浴衣を」
「雨戸が開いてたのは風通しを良くして早く乾かすため」

「何で・・・」
「雨が降ったから」
「違います、何で七号室なんですか?」
「乾かしてる所を見られないようにするためだ」

氷菓722

「家族から隠したかったんだ」
「どうして?」
「浴衣を干したのは嘉代だ」

今回の不思議な事象を引起こした張本人。
それは、嘉代であった。

ええ、分かってましたよ。
氷菓では喋るキャラが事件の鍵を握っているのが毎度お決まりですからね

姉の浴衣を黙って拝借していた嘉代は、それを雨で濡らしてしまった事がバレないよう人知れず七号室で乾かしていた。
その様子を摩耶花たちが目撃し、見間違えたのだ。

氷菓723

「そんな時、祭りを楽しむ嘉代に不幸が起きた」
「雨が降った」
「雨はすぐに上がったが、浴衣は濡れた」


姉妹でも物を区別する姉には浴衣を借りれないと考え、黙って借りた嘉代。
その後ろ暗さから、さらに濡れてしまった浴衣の事を隠さなくてはならなくなった。

今回の一件はそんな姉妹の関係の悪さが原因であるように思われた。

氷菓724

「そうなら、あの二人は仲が悪いという事になります」
「浴衣を貸し借りできない姉妹なんて・・・」

「そんなもんじゃないか?兄弟なんて」

兄弟について互いに強い信頼関係や愛情を持つという理想像があるえるは、今回の件について少なからず衝撃を受け悲嘆する。

だが、実際に兄弟のいる折木にとっては兄弟とはいえ最低限の線引きや距離はあっても不自然ではないと考え、今回の梨絵と嘉代もそういう物なのだと捉えるのだった。

氷菓725

「千反田の望む兄弟ってのは枯れ尾花なのかもな・・・」

えるの言う理想的な兄弟。
それは、折木にとってがそうであるように現実の兄弟からは程遠く、実際には存在しない幽霊のような存在なのかもしれないと今回の一件にかけてポツリとつぶやく。

氷菓726

「ま、枯れ尾花ばかりじゃないかもな」

だが、民宿に帰ってきた折木とえるは鼻緒が切れた嘉代を梨絵がおぶるという姉妹の微笑ましい姿を見つけ、二人の仲の良さを再確認。

えるは、姉妹という物が互いに思いやる気持ちを持つ事に感動し、折木は世の中には自分が考えている程悪いものではないのかも知れないと自分の考えの未熟さを知るのだった。

今回は水着回ならぬ、温泉回。
水着どころか一糸まとわぬえろたんえるさんの姿を拝む事が出来、眼福でした。

姉妹の部分は若干掘り下げが少く感情移入が薄かったが、えるが兄弟を欲している何らかの切なさを抱えている事はよく分かった。
今回の事がもしかしたら、次回以降に繋がってゆくかもしれないのでよく覚えておこうと思う。

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氷菓 #7

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