氷菓 第13話『夕べには骸に』感想

氷菓 第13話 「夕べには骸に」01

「真のデータベースが誰か、教えてやる」

前回から行方をくらましていた里志は何をしているかと思っていたら、何故か校庭で行われているクイズ大会に参加。
一見すると自分がクイズ大会を楽しんでいるだけの様に見えるが、古典部の宣伝のため何としても決勝まで残り目立とうと考え必死にクイズに勝ち残ってゆくのだった。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」02

「クラスとお名前をどうぞ」
「古典部の福部里志でーす」
「は?」
「古典部でーす」

無事決勝まで残った里志はクラスを尋ねられるが、質問にかみ合わない自己紹介でわざわざ古典部を強調した挨拶をする。
この挨拶で場を完全に自分のペースに巻き込んだ里志はさらに、本題である文集の宣伝を続ける。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」03

「神山高校文化祭が詰まってカンヤ祭なんて簡単な物じゃありません」
「古典部はそれを・・・、突き止めました」


氷菓 第13話 「夕べには骸に」04

「その由来とは」
「それは・・・買ってくださーい」
「たった200円で神山高校文化祭、45年の秘密があなたの手に」
「文集『氷菓』は特別棟四階地学準備室で絶賛発売中でーす」


奇妙な挙動と軽快な話術で皆の気を引く里志は、本当にクイズ大会を利用して自分の言いたい事を言い切ってしまうのだった。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」05

「アピール成功だ」
「もう優勝なんて、どうでもいい」


『燃え尽きたぜ・・・真っ白にな』

里志は自分に託された仕事を成し遂げたことに感極まり涙し、この後のクイズ大会はもうどうでもよい気分になるのだった。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」06

「どうだった?」
「っはぁ、田名辺さん曰く、他の部の売り場に置いてもらうのはいいそうです」
「それで、入須さんの所に御相談に行こうとしたんですけど辿り着けなくて・・・」

「まぁ、察しはつくが」

文化祭の誘惑を断ち切り、なんとか古典部部室に帰還を果たしたえるだったが

その持ち物(=戦果)は前回のラストからさらに増加しており、文集を売るための交渉に向かう道中の誘惑がとても壮絶で、結果として文集を売れる目処がついていない事を物語っていた。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」07

「十文字のおじ様はその後お元気ですか?」
「もうすっかりね」
「それより、妙に暗いけどどうしたの?」

「少し色々ありまして」
「ふーん、まっ入って」

えるは新聞部にも掛け合うのだが、そこでも古典部への協力はとりつけられず途方にくれていた。
そんな彼女に声をかけたのは桁上がりの四名家の『十文字 かほ』。

彼女は落ち込むえるの事を心配し声をかけ、占い部の出し物に誘うのだった。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」08

「える、こういうの好きだっけ」

タロットでの占いを頼むえるに、かほは占いが出来ないと告げる。
その原因として一枚のカードを取り出しえるに見せる。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」09

「これは?」
「私一人でやってるから結構席外すんだ」
「ちょっと離れて戻ってきたら、タロットから運命の輪がなくなってた」
「で、代わりにそのカードがおいてあった」

「十文字って、なんでかほさんの苗字が書いてあるんでしょう?」

そこには運命の輪を盗んだ事を示す何者かからの挑戦的な言葉と、『十文字』という言葉が書かれていた。

だが、この『十文字』とはほんとうにかほの苗字である『じゅうもんじ』なのだろうか?
普通に考えれば『じゅうもじ』というメッセージに思えるのだが・・・。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」10

「最後にもうひとつ見せようかな」
「このしおりは、何か特別な?」
「中身は出回ってるのと同じ、そのカードと一緒に置いてあったの」
「最後の参加団体一言コメントが開いてね」

「何か、意味があるのでしょうか?」

そして、カードと一緒に文化祭のしおりのコメント欄が開いておいてあったという。

普通に考えれば、そのしおりのページに犯人の意図が暗号として載っている可能性があるが、それはまず不可能。
なぜなら、コメントを考えたのはそれぞれの部であり犯人の意図が入る余地がない

ならば、自ずと犯人の意図はコメントではなく、そこに載っている部名に対するものである事になる。
だが、それにしても部活の名前が雑然とならぶ中に何があるというのか?

氷菓 第13話 「夕べには骸に」11

氷菓 第13話 「夕べには骸に」12

「囲碁部の面白い話の続きだよ」
「碁石がいくつか盗まれたんだ」

「へぇー、無くなったんじゃなくて盗まれたんだ」
「碁笥に『囲碁部から碁石は頂いた』って犯行声明が入ってた」

えるが占い部で不可思議な出来事を聞いている頃、クイズ大会に参加し惜しくも優勝を逃した里志も囲碁部の谷から同様の不可思議な事件の話を耳にする。

占い部から『運命の輪』、囲碁部からは『碁石』。
そして、前回の折木が目撃したアカペラ部の『アップルティー』も含め、これで三件の似た事件が起きている事になる。

古典部のメンバーはまだそれぞれが一つずつの事件の話しか聞いておらず気づいていないようだが、これは明らかに何者かによる連続した事件であるのだろう。

そして、こうして文章で書くとどうも先程の『十文字』としおりの部活名から、五十音順に部活が十番目まで標的にされる事が推測できる。

つまり、十番目の『古典部』まで・・・

氷菓 第13話 「夕べには骸に」13

氷菓 第13話 「夕べには骸に」14

氷菓 第13話 「夕べには骸に」15

「やってる?」
「あぁっ、やってますよ」
「カンヤ祭の語源が載ってるのってこれ?立ち読みしていい?」
「駄目です。200円なんで買ってください、余りまくって泣きそうなんですよ・・・」
「先輩、前開いてますよ」


一方、そんな事件の事など露知らず、のほほんと店番をする折木はえるのコスプレ写真を興味深げに視姦鑑賞していた。
そこに、里志の宣伝を聞いたらしい本日二人目の客が現れ、文集を購入する。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」17

「ちょっと使ってみてください」
「おぉ、よくこんなの持ってたなぁ。助かった」
「例だ、やる」


すると、その客はあろう事かズボンが裂け『社会の窓』を開くという失態をしており気を利かせた折木は前回手に入れた安全クリップを差し出すのだった。

そして、折木はその礼にと今度は水鉄砲を入手。
着実にわらしべ長者に近づいている模様。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」18

「この文集が失敗だったのよ」
「今からポスターでも書いてお客さんを呼んだ方がいいって」

「うん。でも、こういう雰囲気で行こうって皆で決めたし」

漫研では古典部と同様に文集を販売するという企画上目立たず客足も少ないようで、その事に不満を持った『河内 亜也子』は現在の企画に異を唱え、自分の意見で漫研の企画を変更してしまおうとするのだった。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」19

「漫画のレビュー100本なんて、そんな堅苦しいの誰が読むの?」

事もあろうに、部員たちで決めて製作した文集の内容にまで否定的な意見を述べる亜也子。

なんというか、きっと部員たちはだったら作る前に言えという心境でしょう。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」20

「無駄ってどういう事ですか先輩」
「ようは読み手の問題」
「漫画の面白さは、本来みーんな同じなの」


傲慢な亜也子に対して、唯一反論をする摩耶花。
面白い漫画は読み手の趣味思考や感受性が決める物だとする亜也子に対して、『面白い漫画』は確かに存在しそれは完成した時から既に決まっていると主張する。

確かに、芸術作品でもその良し悪しは見る人間の主観で判断されてしまう。
いかに世間で名作といわれようと、自分が素晴らしいと思えない作品は駄作でしかない。

今回の文集でのレビューにしても、それらはあくまで個人の感想であり必ずしもそれに共感を持てるとは限らない。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」21

「書き手の才能や技術の差は必ずあります」
「・・・先輩、去年この学校の文化祭で売られた『夕べには骸に』って漫画読みましたか?」

「知らないわ」
「じゃあ、明日持ってきます」
「それで納得してもらえないなら私には言葉がありません」


平行線をたどり、一歩もゆずらない両者。
そこで摩耶花は自分が面白いと思える作品を持ってくることで、確かに『面白い作品』が存在する事を立証しようと考える。

だが、その作品『夕べには骸に』の名前を聞いた亜也子は何故か苦々しい顔をするのだった・・・

氷菓 第13話 「夕べには骸に」22

「乙女の戦い・・・?」

『戦いは男の仕事』

そんな激論が交わされる漫研の前を通りかかったえるは、何故か『巫女VS両性体』という漫研部部長の書いた張り紙を見つけ興味を抱くが時既に遅く対決はいったん終了を迎えてしまっており明日の開催予定だと聞かされるのだった。

それにしても恐るべきはケンシロウ部長

部内でのイザコザをいさめて解決するどころか、客引きに利用するとは・・・
しかも、あまつさえ摩耶花が両性体扱い

アンタ、いつか大自然のお仕置きが・・・

氷菓 第13話 「夕べには骸に」23

「すみません」
「売り場を広げてもらう事も、壁新聞に取り上げてもらうことも出来ませんでした」

「気にするな」
「でも、気になる事はあったんですが・・・」
「気になる?」
「いえ、やっぱり・・・気になりません」
「大変よろしい」

一日の終わり。
結局、文集を売るための努力は徒労に終わってしまったえる。

その事を猛省するえるに上から目線で気にするなと慰める折木の言葉に、気になった十文字の事件を思い出すのだが、それをこらえ口ごもるえる。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」24

「摩耶花、千反田さん、一緒にお料理研のコンテストに出てくれないかな?」
「抜けられるように部長に相談は出来るけど」
「宣伝になるなら、ぜひ出たいです」

今日のクイズ大会で囲碁部の谷と引き分けてしまった事から、少しばかり珍しく勝負に固執する里志。
これまで奉太郎を灰色だと評価していた里志だが、よく考えれば里志こそ決定的な結論や勝負を避けてきた人物。

それはおそらく、これまでも描かれていた自分の平凡さに対するコンプレックスからだろう。
そんな里志がやる気を出した、これは苦悩を乗り越えて成長するイベントのフラグだと考えて間違いないだろう。

問題は里志が、『園芸部』の次に狙われているであろう『お料理研究部』であるという事にまだ気づいていないという事だ。

もしかするとコンテストの最中に何かが起こるのか?


氷菓 第13話 「夕べには骸に」25

「あの、折木さん・・・。もしかして、これ」
「あぁ、いや・・・」

氷菓 第13話 「夕べには骸に」26

「ひゃっ、なんでもないです」

机に置かれていた自分のコスプレ写真が何者かによって見られた事に気づいたえるは、当然一人で店番をしていた折木を汚いものを見るような目疑いのまなざしで見るのだが、恥ずかしさゆえか押し黙るのだった。

もしくは、むしろ見て欲しいという潜在願望が?>えー

危うく被害届を出される人間関係がギクシャクするところをえるの優しさで救われた折木だが相当気まずい雰囲気に。
水着回でもそうだったが、チラチラとえるを見るあたり相当ムッツリな事は確かだ。

もう、いっそ文化祭よりえるのコスプレ写真を楽しみましたとでも告白したらどうだろう。

氷菓 第13話 「夕べには骸に」27

「どこにもない。なんで?」

自宅に帰り『夕べには骸に』を探す摩耶花だったが、一向に見つける事ができないでいた。
その理由は何かあるのだろうか?
そして、亜也子のアノ表情の理由とは?

それぞれの物語がテンポよく話が進み、要所では視点が切り替わり文化祭を楽しむ普通の学生としての様子。
そして、これまではあまり描かれなかったそれぞれの持つ苦悩や葛藤が描かれ、人間的な成長物語としても厚みがあった。

ただ、やはりそれだけではなく、その中に事件の欠片が散りばめられている事が徐々に明らかになってきた回だった。

次回以降も徐々に事件が起きて、事件の真相と犯人の意図に迫っていくのだろうが・・・。
個人的に古典部に対してこんな回りくどい事件を起こす黒幕は折木姉しか思いつかないのだが果たして・・・。

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