氷菓 第19話『心あたりのある者は』感想

注意、今回は推理しているように見せかけて下校まで延々イチャイチャする回です。>えー

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」01

「そういえば、関谷純・・・おじさんの葬式はどうなった?」
「滞りなく済みました」
「そうか」

折木とえるは里志たちが来ない中、古典部の部室で静かに読書をしていた二人。

そんな静寂を破った折木の一言、えるの叔父であり彼女がこの古典部に入った理由。
関谷純と氷菓の出来事。

それは折木により無事に解決し、だからこそこうやって惰性で古典部に在籍してのんびりと活動をしているのたが、折木はその後の事が気になっていたのだ。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」02

「折木さん、もし良かったら叔父にお線香をあげてくれませんか?」
「俺がか?」
「はい、近々叔父のお墓参りに行こうと思っているんです」
「それで、良かったら・・・御一緒に」

「・・・分かった、行こう」

一緒に行こうという誘いはデートじゃなくて墓参り・・・、実にえるらしい。>えー

いや、そうか。
えるという名家の令嬢とデートするには墓参りという不純異性交遊に入らない大義名分が必要なんだ、きっと。

えるから叔父さんの墓参りに一緒に行こうと誘われる折木。
会った事もない人間の、まして墓参りに行くなど普段の折木ならする筈もない。

だが、奇妙な因縁で彼の辛い過去を知ってしまった折木はその申し出を無碍に断るような事はせず承諾する。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」16

「手がかりをもとにして、推論を導き出せるというのはそれだけで一つの才能だと思いませんか?」
「俺が推論の達人だと?」
「違いますか?」
「違う。なんで推論を導き出せたのか、俺自身も分かっていない」

氷菓の件もあり、折木の推理能力を高く評価するえるだが、折木自身はそれを快く思っていない。
なぜなら、そう思われているからこそこれまでも余計な事件に巻き込まれてしまったからだ。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」03

「それなら千反田、ひとつ状況を出して見ろ。どんな事にでも理屈をくっつけられると証明してやる」
「面白そうですね」
「丁度いい機会だ、俺が頼りにならないと分からせてやろう」
「それでは何にしましょうか?」

だからこそ、自分が推理できたのはただ運がよかったからだと主張する折木は自らが無能である事を頑張って証明しようとえるにゲームを持ちかける。

省エネを守るがために頑張る折木、この時点で既に頭がいいように見えてバカのような・・・
いや、きっとこれが上手くいけばずっと省エネになる筈だから無駄じゃない。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」04

「今の放送にしましょう」
「今の放送がどういう意味で行われたのか?推論を立ててください」

「いいだろう、受けてたつ」

えるがどのようなテーマを出すか考えている最中、偶然にも流れる不可解な校内放送。
そこで、えるはこの校内放送がどのような意味を持つのかを推理するよう折木に提起する。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」05
氷菓 第19話 「心あたりのある者は」06

「なんだか本格的ですね」
「あっ」
「きゃっ」
「・・・座ったらどうだ?」
「はい」

適当に間違った推理をしていればいいはずなのに、まじめに推理を繰り広げ始める折木とそれに聞き入るえる。
熱中するあまり、二人の距離は縮まり密着してしまいそうになり、慌てて離れるのだった。

どうして、そこで千反田さんを押し倒さないで真剣に謎を解こうとしているんだバカヤロー。
そんなに頑張ったら何にでもそれらしい理屈はつくという事は証明できても、折木が頼りにならないという証明にはならないじゃないか。

そんな事を頑張らずに、千反田さんと一緒に別の事に励みなさい

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」07
氷菓 第19話 「心あたりのある者は」08

「折木さん、途中の説明を省かないでください」
「省く、甘美な響きだ」
「お~れ~きさん」

放送の文言と放送された状況から徐々に、この放送が緊急で重要性の高い放送であると閃く折木。
だが、その閃きはえるに上手く伝わらず、理解できるように説明を求められるのだった。

いやぁ、あの深窓の令嬢である千反田さんがこれ程感情を表に出すようになるとは仲良くなったものだ・・・。>しみじみ・・・

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」09

「折木さん、なんだかキナ臭い感じがしませんか?」
「そうだな」
「ところで、キナ臭いのキナって何でしょうね?」
「知らん」
「む~」

緊迫感溢れる台詞、とみせかけて天然ボケするえると、冷静にそれをいなす折木。

なんというか、見ていて・・・「おまえらさっさと結婚しろよ」、と感じたのは私だけではないはずだ。
くそぅ、推理してるように見せかけて実はイチャついてるだけだよコイツら。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」10

「Xは・・・犯罪に関わっている」
「・・・っ」

どうやら、例の放送は校内のある人物が巧文堂で何か不法行為を働き、その生徒を至急に呼び出そうとしたものであったのではないかという可能性が出て来るとほのぼのしていた二人に緊迫が走る。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」11

「はぁ、まったく」
「まったく?」
「Xは偽造1万円札を使って買い物をしたんだ」

『こんな身近にいるはずないじゃないですか』(絶望先生 第一集より)

与えられた情報と考えられる状況から推測されたのは、神高の生徒が小学生向けで小額の商品しかない巧文堂を偽札の換金に利用したという事件。

コンビニのタバコなど実際にもよくある事例だが、問題はその生徒がどのようにして偽札を所有する事になったのか?である。

気付かずに使用していた可能性もあるが、その生徒は良心の呵責を感じ謝罪文を送っていたのではないかという点から偽札に気付いていた。
だが、彼は偽札を警察に届け出ず、悪い事と知りながら偽札を使用した。

つまり、偽札だと言い出せない理由があった。
その理由とは、「人間関係」。

生徒は偽札を貰った相手の事を考え、事を大きくしたくないと考えたのだ。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」12

「警察が関係してきているのはXから出所を探れると予想しているからかもしれない」
「・・・推論は以上だ」


だが、結果として事件は公になり、こうして贖罪を望む生徒は校内放送で呼び出された。
以上が折木の導き出した結論であった。

これが真実であるかどうかは定かではないが、折れ気の当初の目的である理屈をつけるという目的は万事果たされた。

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」13

「10月31日 駅前の巧文堂で 買い物をした心あたりのある者は 至急、職員室柴崎のところまで来なさい。」
「思えば、遠くへ来たものです」

「そうだな、ゲーム終了だ」

『約束どおり中原中也の詩を暗証してみせる夜空だった』(僕は友達が少ない第1巻187ページ)

ただの校内放送から妄想を膨らませてゆくゲームは終了。
いい暇つぶしになったと推理の完成度に満足げなえるは中原中也の詩の一説を引用するのだった。

なんというか、余韻に浸るえるがエロい表情だ。>えー

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」14

「折木さんは、何かを証明するためにこのゲームを始めた気がするのですが」
「そういえば、何だったかな?」
「何でしたっけ」
「折れ木さん、それが何だったか推理して見ませんか?」

「勘弁してくれ」

推論に熱中するあまり、最初に自分達が何故このような事を始めたのかを失念した二人。
結局、折木とえるが終始妄想を話しただけとなってしまい、一見すると無駄にも思える。

だが、二人にとってはただ本を読むよりもイチャイチャ出来て有意義だったのだろうか、満ちたりた表情を浮かべるのだった。

というか、この部活は本当に他に何もする事がないので、いい暇つぶしだったと思います。
文集を作って以降はまともな活動理由すらない状態だ。>えー

氷菓 第19話 「心あたりのある者は」15

そして、ラストには折木の勝手な妄想のはずがまさかの正夢に・・・?

今回は、えるが問題を折木に提示し折木がそれに巻き込まれつつも真剣に推理してしまうという法則が見事に証明された回だった。

やはり、なんだかんだと言っても気になり始めると真剣に取り組む折木。
えるもそういう、根は真面目で人を思い遣る折木に惹かれているんだろう

次回もどうやらえるとのイチャイチャ回のようです。
ここらで、今度は折木がえるのどういう所に惹かれているのかもう少し描いて欲しいなと思う次第です。

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