GOSICK -ゴシック- 第11話 『そのドリルは雄弁に愛を語る』 感想

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「最近、頻りと野をうろついているそうだな、灰色狼は」
「ふっ、不徳の致す所です父上」
「ですが、私は我らブロワ公爵家の名誉を守ろうと」

「汝らは地の塩なり。塩もし効力を失なわば、何をもてか之に塩すべき」
「妹から目を離すな。それ以上の働きはお前に望んではおらん」


新約聖書「マタイの福音書」の一説を引用しグレヴィールを戒め、グレヴィールの弁解に耳を貸さず一方的に電話を切ってしまったブロワ公爵。>マタイと聞くと『スパイラルマタイ』を最初に思い出してしまう世代です。
『地の塩』=腐敗をさせない存在、ここでは公爵家の反映をもたらす存在という意味で使われているのでしょうか。

ブロワ公爵にとっては公爵家の繁栄の為の『地の塩』=『子供』であり、その役目はグレヴィールでは役不足であった。
だからこそ、その為にはヴィクトリカを束縛し利用し続ける必要があった。

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「所詮張子の虎の名声か・・・」

自らの存在の無能さを父親からダメ出しされたグレヴィールも妹なくして自らの名声が無い事を痛感するのであった。
そりゃあこれだけ父親からも馬鹿者扱いされれば『兄より優れた妹なぞ存在しねえ』とヴィクトリカを好きになれないグレヴィールさんの心中お察しいたします

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「おーい、乗りまーす」
「ちょっ」
「奥様ー」


聖マルグリッド学園の図書館に蔵書を寄贈にやって来たジャクリーン。
前回に引き続き、かなり高いテンションで侍女を振り回す。
そのおかげで侍女は通行人とぶつかってしまいその拍子に持っていた鞄を落とし、あろう事かその鞄を取り違えたしまった。

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「そっかぁ、ここの生徒さんだったのねー」
「Merci Beaucoupー」


「久城君、お知り合いなの?」

鞄を取り違えてしまった事に気付かぬまま学園へとやって来たジャクリーンと、運悪くその案内役を仰せ付かってしまう久城。

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ジャクリーンがグレヴィールの懸想している相手だと知ってしまった久城は、グレヴィールが『ドリルバロン』になってしまった理由、そして昨今の名警部ぶりの真実をジャクリーンに知られてはいけないと思った矢先・・・。
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「ああぁーん、もう我慢できない」
「ちょとだけ」

「ちょっ、奥様」
「まずい上には」

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「何だ?」
「あの騒々しい飢えたダチョウの如き女は


久城が必隠そうと思っている事件解決の真の名探偵が居る図書館塔の最上階。
そこを見物しようと脱兎の如く駆け上がっていくジャクリーン。

必死に止めようとする久城だったが、今まで久城がちゃんと制止できた女性キャラが居ただろうか?いや、ない。
という事で、人の言葉をキチンと聞かないジャクリーンが久城の中途半端な秀才さから生まれる言葉で思い留まるわけは無く。
程なくして最上階へと到着するジャクリーン。

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「まぁ、等身大のビスク・ドール」

ビスク・ドールのふりをしてやり過ごそう(驚かせよう)とするヴィクトリカだったが、偽アブリルの時とは違い(小説・コミック版)体温によって見破られてしまう。

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「きゃぁ」

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「痛い」

驚いたジャクリーンによって放り投げられ、頭をぶつけてしまういたいけなヴィクトリカ。

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「その紋章は」

ジャクリーンたちが鞄を取り違えた事に気付いたグレヴィールは親切に学園まで本を届けに行く事にする。
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「ヴィクトリカ、怒ってる?」
「別に」
キュウべぇキュウちゃん」

一方のジャクリーンたちも鞄の取り違えに気付いたが、しょうがないものと諦めていた。
そしてヴィクトリカの栗鼠のような姿を見て昔飼っていたマラソン金メダリスト栗鼠の話、そしてその栗鼠が死んだ頃に巻き込まれた事件について語りだす。
聞いてもいないのに事件について勝手に話し出すあたり、やっぱりグレヴィールと同類だなと思います。

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獣医が殺された事件が起き、そのダイイングメッセージと寡婦の腕に現れた文章からジャクリーンが犯人だと疑われた。
しかし、その後真犯人が自首したおかげでジャクリーンの嫌疑は晴れた。

そして、真犯人とトリックという肝心の部分を話さずに帰ってしまうジャクリーン。
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「でさぁ、ヴィクトリカ」
「真犯人か?」
「そんなもの、混沌と呼ぶまでも無い」


真犯人が気になった久城はヴィクトリカに真犯人を確かめる。
賢明な視聴者諸君ならもうお分かりでしょうが、ジャクリーンが犯人で無い以上は消去法から腕にジャクリーンが犯人だという文字を浮き上がらせた妻の『ポーラ』が犯人ですね。(呪いや死者からのメッセージが存在しない事が前提)

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ダイイングメッセージも警察が筆順や文字の跳ねをキチンと見れば『q』ではなく、『p』だと分かったでしょう。

そう考えると、警察がキチンと調べていればヴィクトリカの出番も無く、グレヴィールのドリルも無く、妹を軟禁するだけのもっと良好な兄妹関係があったに違いないのに。>えー

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「全くめでたい女だ。善意と鈍感が手を繋ぐと、一種の悪徳になるという良い見本だ」

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「だがそれもジャクリーヌの良い所だよ」

痘痕も笑窪。
ジャクリーンを扱き下ろすヴィクトリカの言葉に彼女を擁護するグレヴィール。

確かに、彼女の善人さと鈍感さはグレヴィールを苦しめてはいるかもしれませんがそれでも彼は彼女が幸せであれば自分も幸せだと感じている。

彼にとってはそれは別段『悪徳』ではないのでしょう

価値観や立場が違えば見方も違う物。
政治や宗教がそうであるように恋愛も然り、という事ではありませんがそれも事実。

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「その灰色狼の頭脳は確かに優秀極まりないのだろう。」
「私の物などと違ってな」
「だが妹よ、お前には『心』がない」
「覚えているか?」
「あの夜、私はお前にこう言った」


世間の事を全て知ったような口をきく小生意気な妹に説教をする為、久城に席を外すように指示するグレヴィール。

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「事情は分かった」
「だが、私に敢えて解決を依頼しに来た理由は?」
「ジャクリーヌを救いたいからだ」
「彼女を愛しているからだ」

「『愛』?それは?」
「私は生まれてこの方、その様な言葉を聞いた事がない」


ジャクリーヌの無実を晴らす為、ヴィクトリカに頼みにやって来たグレヴィール。
しかし、外界から切り離されて育ったヴィクトリカにはジャクリーヌを救いたいという気持ち、『愛』は理解できなかった。

ヴィクトリカが愛を知らないと理解した時、グレヴィールはあまりの境遇にドン引き驚愕する。

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「で、お前の欲しがった代償がコレだ」
「だがこんな髪型など、どうって事はない」

「っ・・・」
「ジャクリーヌを二度と愛すな」
「本当に私を苦しめたいなら、そう要求すべきだったのだよ」

『人妻もアリ』だと人妻に思いを寄せ続けたり、『寝取られ属性』で逆に大ハッスルなどと馬鹿な事をしてないで全うな社会生活を送れ
ついでに『お人形集め』なんて趣味もキモいんだよ、ペッ。

というぐらいしごく当たり前の忠告をするべきだったのだよ、と自分の変態さを分かりながらも妹に説教をする無能変態ストーカー兄。>えー

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「だが灰色狼のお前は」
「黙れ」
「人間なら誰しも当たり前に思い付くそんな言葉すら」
「黙れっ!」
やはりヴィクトリカの境遇に同情はするものの、辛く当たってしまうグレヴィール。

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「警部」
「行ってやれ、灰色狼がお待ちだぞ」

ヴィクトリカを人間らしく『愛』を知れというグレヴィールなりのメッセージなのか?
父親の期待に応えられない劣等感からから来る物なのか?
まだ分かりませんが、辛く当たってしまった事を反省してかすぐに久城に慰めに行くように告げるグレヴィール。
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「ねぇマリオン、あの人ってすっごく素敵だったのよ」
「はぁ」

なに言ってんだこの女

そんな面食らった表情でジャクリーンの思い出話を聞く侍女『マリオン』。

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昔のジャクリーヌは真っ黒に日焼けをしてヒョロリとしていて綺麗ではなかった事。
そして、グレヴィールとほんの時どき一言二言程度の会話をした記憶を大事にしていた事。

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「この年になってようやく分かった。」

異性としてではないかもしれませんが、大人になってから自分にとってグレヴィールが大きな存在である事に気付いたジャクリーヌ。

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「うわー、どうでもいい話だわー」

頬を赤らめながら青春の思い出を語るジャクリーヌに対して、悟りきった表情のマリオンの対比がマリオンの中でのグレヴィールの存在のどうでもよさを物語っていますね。>えー

告白して上手く行く恋愛あれば、『葉隠れ』よろしく忍ぶ恋もまた素晴らしい。
という事で、ドリルとジャクリーヌの大人の恋愛講座<完>

昨今の肉欲中心の恋愛アニメの中で、たまにはこういう超プラトニックな作品もいいですね。>えー

そして次回は皆さんお待ちかね。

久しぶりのアブリル復活。
「復ッ活ッ!範馬刃牙アブリル復活ッ!アブリル復活ッ!アブリル復活ッ!アブリル復活ッ!アブリル復活ッ!アブリル復活ッ!」

今から待ち遠しいです。

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Author:萌える株主
アニメ好きが高じて『萌え株』などへ投資し、最近では『株主優待』をメインとした銘柄の保有を増やしている。

簿記能力検定2級ファイナンシャルプランナー2級を保有。



このブログは株主優待アニメ作品に興味・関心を持ってもらう事を目的としています。

内容としては主にアニメの感想株主優待、ときどき催眠・洗脳作品についてつぶやいています。
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