GOSICK -ゴシック- 第15話 『二匹の怪物は心をかよわせる』 感想

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飛び出す絵本を開きリヴァイアサンの過去をもう一度振り返るヴィクトリカ。

聖マルグリット学園新アトラクション『ヴィクトリカと巡る錬金術師の落日ツアー』
視聴者に未だ謎の多いリヴァイアサンの凋落までの軌跡を見せてくれる、ある意味で視聴者サービス。

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錬金術を認められ、王妃の寵愛も手にし王宮での地位を確かなものにしたリヴァイアサンの回想シーン。

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しかし、順風満帆に見えたその隆盛も胡散臭い下賤の人間の台頭を嫌うマスグレーブの画策により裁判にかけらる事になる。

錬金術が実在するのかという裁判。

・錬金術を肯定する『オカルト省』

・錬金術を否定する『科学アカデミー』


しかし、それは魔女裁判や宗教裁判と同じく既に『有罪』という結果ありきで行われる茶番であり、さらには対立する国家機関の権力争い以外の何者でもなかった。

リヴァイアサン自身も錬金術が存在しないペテンであると知っている以上、結果は眼に見えている。
くだらないやり取りに辟易するも、その目的であろう王宮での地位の保守の為にマスグレーブの追求をかわし続けていた。

「チャンスをやろうリヴァイアサン」
「今ここで金を作ってみせろ」
「これはルパードド・ジル国王陛下の御命令である」

「なるほど、我を追放しその手で金を産み出そうというのか」

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「金などどうでも良い、私はただ恐ろしいのだ」
「お前は悪魔か?人間か?」
「私は何か得体の知れない者と契約を結んでしまったのではないか?」

「来るなっ」
「頼む、顔を・・・」
「お前の、仮面を・・・」

「よせ、触るなっ」

錬金術ではなく、リヴァイアサの存在自体に恐れを抱く王の執拗な追求に狼狽し王の手を振り解くという暴挙に出てしまうリヴァイアサン。

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国王からの『仮面を取る』という命令に背き、暴行を働いたリヴァイアサンは塔に幽閉される事となる。

その彼の元を訪れたマスグレーブの息子のイアン。

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「マスグレーブに尋ねてみよ」
「錬金術が存在しないなら」
「お前の息子を殺した金は何処から出て来たのか?と」
「誰も我を裁けまい。誰もだっ」


錬金術を否定する以上、リヴァイアサンの殺人は立証不可能。

王宮での地位を守る事に固執するリヴァイアサンは、彼の信奉者であり錬金術を信じているイアンを金を用いて殺害してしまうという常軌を逸した行動に出てしまう。
後に彼はこの行動を悔いていたが、彼にとって王宮での地位を守るという事がどれ程重要だったのかがうかがい知れるシーン。

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「お会いしたかった、リヴァイアサン」
「僕の名は『アルベール』、貴方を守る為に来ました」


リヴァイアサンの前に現れた男『アルベール』。
王宮に居た時もリヴァイアサンに対して異様な眼差しを向けていた彼は、リヴァイアサンに彼の後ろ盾となる事を申し出る。
そしてその見返りとして、今後起こるであろう『嵐=世界大戦』で兵器として使用するための人造人間の錬成を要求する。

「汝も金がほしいのか?」
「いりませんよ、そんな悪趣味な物」
「僕はただ嵐の準備がしたいのです」

「嵐?」
「一度目のな」
「かつてない大きな嵐が来ます」
「その事に国王は気付いていないのです」

「何の事だ?」

「戦争だ」
「戦争です」

「それも人類が今だ嘗て経験した事の無い、大きな」
「世界が二つに分かれて戦うのです、あらゆる街が、海が、空が、戦いの舞台となるでしょう」
「そして、多くの血が流れある国は消滅する」
「嵐の後、世界は変わるでしょう」
「新しいルールに支配された新時代が来る」
「守らねば成りません、我々の歴史をっ、知識をっ、古の力をっ」

「我に、何をしろというつもりだ」
「お前を利用するつもりだ」
「戦う力を作って欲しいのです」
「古きヨーロッパを、ソヴュールを新しき力から守る為に」

「何を造れと」
「死をも恐れぬ人工の戦士、『人造人間ホムンクルス』」

科学技術と近代化を否定し古き時代からの力を至上のものと信じるアルベールはリヴァイアサンの錬金術を盲目的に信じ、その力を利用したいと考えていた。
しかし、実際には錬金術など存在しない以上その要求はリヴァイアサンの返答如何に関わらず実現不可能でありその目論見は失敗したはず。
だからこそ、クイーンベリー号での占いが必要となった。

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一方で、ブライアンの後を追い時計塔へと赴いた久城はブライアンと対峙しヴィクトリカについて会話を交わす。

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「灰色狼に人間の友など出来やしない」
「灰色狼が人間に心を許す事も無い」

「そんな事はない」
「人間もまた灰色狼を恐れるばかり」
「近付いて来るのは、その力を利用しようとする者ばかりだ」


ヴィクトリカの事をブロワ伯爵の『道具』としてしか見ず、同胞としても人間としてすらも扱わないブライアン。
彼自身がどのような扱いを受けてきたのかは分からないが、他者を忌み嫌う感情が強く燻っていた。

「確かにアレは我が同胞の子だ」
「だが、この国を動かす貴族の子でもある」
「所詮、奴らの道具に過ぎない」


久城もヴィクトリカの事について核心は何も知らないかも知れないが、ブライアンもヴィクトリカの事を何も分かってはいない。
ヴィクトリカの事を一番身近で見てきた久城はそんなブライアンの言葉に激昂する。

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「ヴィクトリカは道具なんかじゃない」
「怪物でも、灰色狼でも、ない」
「僕の友達だっ」

話し合いでは平行線を辿り、やはり最後は拳で語り合う二人。
実戦ではブライアンの比ではない久城はあっさりと倒されてしまう。

そんな久城の脳裏にはこれまで見てきたヴィクトリカの萌えシーン百選が走馬灯のように流れる。

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「フンっ、既に事は動き出している」 
「待って、どういう意味?」
「気を付けろ、ブロワ公爵は気紛れな男だ」

去り際に意味深な言葉を残していくブライアン。

「めちゃめちゃ厳しい人たちが不意に見せた優しさのせいだったりするんだろうね」

冷酷非情そうなキャラなのに早速久城にほだされ始めています
最後は海原雄山なみのキャラ崩壊が見込めますね。

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「ヴィクトリカーっ」

ブライアンの言葉に不安を覚えた久城はヴィクトリカの名前を大きな声で叫ぶ。

「何だ?」

「よんでますよ、ヴィクトリカさん」

すぐ目の前で名前を呼ばれた本人は久城の突飛な行動はいつもの事だ、とさほど気にも止めずに事件の解決を優先する。

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「塔を歪めて建設したのは隠し部屋を建設する為にだよ」
「そして、それは図面によると・・・」


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「ここに何かが隠してあるの?」

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「久城、歌いたまえ」

「えっ、何を?」
「あのアフリカ人の歌だ」

事件の謎を内包する『アフリカ人の歌』を人前で無理やり歌わされヴィクトリカに羞恥プレイを強要捜査協力させられる久城。

しっかりと歌えよ、久城。
アブリルの出番を削り続けた歌なんだ、事件にの謎を大いに内包しているはずだから。

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「そして、アフリカ人たちは何故叫んで消えたのか?」

1870年代、ゴールドラッシュの頃。
リヴァイアサンは国王の命令で、黄金をこの地まで極秘に運んで来たアフリカ人。

そして、口封じにアフリカ人たちは殺されたがひとりだけ運良く生き残った者がいた。
それがリヴァイアサン。
金は時計塔に隠されたが、それを知る国王の死によりその存在は闇に葬られた。

・アフリカ人が一度に死んだのは流行病ではなく大量虐殺によるもの。
・錬金術の金はプロテスタント時代の『隠し部屋』にあり、それは今も残されている。


そして、最も重要なリヴァイアサンが居るであろう『隠し部屋』の場所。
それは以前にも久城が感じた塔の設計上意図された歪みにより作られ、その入口は巧妙に隠されていた。>アブリルの魅力にクラクラ目眩がしたという方が説得力があるのになぁ

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「錬金術の知識を持っているものならあの花に目が行くに違いない」

部屋への入り口は賢者の石に象徴されるように柘榴のように赤い色により開かれる所、部屋に入ってすぐに目に付く印象的なステンドグラスの薔薇に隠されていた。

・その薔薇には毒の仕掛けがしてあり、これまでの被害者はそれによって死亡した。

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「触るな、アブリル・ブラッドリー」

「こんなこともあろうかと」

毒針の仕掛けを事前に見抜き、棒を使うヴィクトリカ。
仕掛けなど物ともせず悠々とボタンを押し込み、隠し部屋の扉が開かれる。

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中には黄金の山に抱かれ生き絶えていたリヴァイアサンの姿があった。

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「見付けたぞ、リヴァイアサン」
「汝、悔しいかね?」
「愚者よ、私は知っている」
「お前の仮面の下の、素顔を・・・」


リヴァイアサンの遺骸に近寄るヴィクトリカ。
その素顔を白日のもとに晒そうとするが、僅かに身長が届かないヴィクトリカ。

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合法的に美少女の尻と腹部に触れるぜ、とヴィクトリカを肩に載せる久城。>ヴィクトリカの体重は目測だとニンフさんと同じく29㎏程度だと思われますので非力な久城でも大丈夫。

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「志村、後ろ!後ろ!」

人前だというのにそのロリの腹部に顔を押し当てる久城の行動に対してなのか、ツンデレしながらも身を委ねるヴィクトリカに対してなのか恨めしそう羨ましそうな視線を向けるアブリル。>心情的には某ビリビリさんの「くたばれエロ野郎ぉぉーっ」という所でしょう。不憫だ。

違うんです、悪いのは男と女(美少女)をこの世に作った神、そして二人の支えあう関係性を書きたい原作者なんです。>えー

久城も本来なら肩車をしてフリルスカートの中に顔を入れたい所を我慢しているんですよ。
ヴィクトリカも自分の身長の事は気にしているんですよ。

許してあげてください

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「アフリカ人だったのか」

そして、仮面の下はヴィクトリカの予想通りの黒い肌が隠されていた。

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殺されたはずのアフリカ人の生き残りであったリヴァイアサン。
金の存在を知っていたリヴァイアサンはその金を利用して錬金術師を語る。
その理由は先進国によるアフリカの植民地支配を少しでも防ごうと思ったため。

・墓地での見えない幽霊はやはり『環境利用闘法』による砂と黒い肌の視覚トリック。
・リヴァイアサンが地位を守ることにあれ程固執していたのは愛国心ゆえ。

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「ヴィクトリカっ」

長い時を経て劣化しながらも静かに均衡を保っていた部屋。
しかし、その均衡がヴィクトリカの侵入により破られたせいで、リヴァイアサンの遺骸は足元から崩れヴィクトリカ目がけて倒れ込む。

いつものようにヴィクトリカを庇い、助ける久城。

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「さらばだ、黒きモンストルよ・・・」

ヴィクトリカは悲惨な人生を送り、最後には謎を隠す為に孤独に死んでいった一人の『名もなきアフリカ人』に思いを馳せながら別れを告げる。


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そして本に記されなかった後日談。
リヴァイアサンの抹殺命令により人造人間の夢が崩れた『アルベール・ド・ブロワ』。

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「力が欲しければ女に産ませるがいい」
「特別な力を持つ女に」
「アルベール・ド・ブロワよ」

リヴァイアサンは彼に対して、特別な力を持つ子供を作るように囁く。
古の血を今も残す女性に産ませる、古の不可思議な力を持つ子供を。

「ありがとうリヴァイアサン、君のことは忘れない」
リヴァイアサンのおかげでヴィクトリカが生まれ、久城は冤罪を免れ友達も出来た。
リヴァイアサンにとっては小さな一言ですが、人類にとっては大きな一言でした。

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「私もリヴァイアサンも同じなのだよ、嵐のための道具」

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「大丈夫だよ」
「ほら、いつもこうやって君を必ず見つけるだろ」


ブライアンとアルベールの登場により不穏な空気となってきたヴィクトリカの周囲。
それを勇気づける久城。

しかし、それが今の久城に本当に可能なのか?

「いつの日か、この本を手にとる者よ」
「我が魂の双子よ」
「どうか我を見付け出してくれたまえ」
「この牢獄から・・・、この孤独から・・・」
「我を救い給え」


リヴァイアサンの願いは叶えられた。
リヴァイアサンと同じか、それ以上に戦争の過酷な運命を背負う怪物によって・・・。


ヴィクトリカパパの登場で風雲急を告げるゴシック。
これまでの「クイーンベリー号事件」・「灰色狼の村事件」・「青い薔薇事件」ついでに「ドリル」といったほぼ全ての事件が伏線として絡まり一つにつながり始めました。

今後の展開がさらに終章にどうつながっていくのか?
期待が高まります。

あと、アブリル編は前回で完結で今回はほぼ話に絡みませんでした。
ここは残念至極。
次回からまたしばらくこんな扱いでしょうか?
久城とセットでヴィクトリカの下働きをしていれば出番も一緒にいる時間も増えるというのに・・・。

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内容としては主にアニメの感想株主優待、ときどき催眠・洗脳作品についてつぶやいています。
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